1.ウラジロモミ
学 名:Abies homolepis Siebold et Zucc
科 名:マツ科
原産地:日本固有
植栽場所:分区園通路裏
常緑高木で樹高は20~40mにもおよぶ。冷涼な気候を好むが、暑さには比較的弱い樹木で、公園樹、庭園樹、社寺林に用いられる。
モミと見分けがつかないとよくいわれるが、モミは枝に毛があり葉がやや太く長い。
一方、ウラジロは枝に毛がない。また葉裏が名の通り白っぽく、柔らかい。
植物を紹介されて覚える演習において、一部の学生からは葉の形や柔らかさ、色合いが好評であった。
かく言う私自身も好きである。
「文化の中のウラジロモミ」
ウラジロモミは日本ではクリスマスツリーとしてとても有名な樹木でクリスマスの時期によく街でみかけることができる。ウラジロモミをクリスマスツリーとして扱うのは日本だけであり、
ヨーロッパでは伝統的にヨーロッパモミ、現代はドイツトウヒ、北米ではヨーロッパトウヒなどが用いられているようだ。
モミ材は白色で日本人の好みに合うため古くから割り箸、寿司桶といった身のまわりの生活用品に用いられてきた。
調湿性に優れ、抗菌性があるにもかかわらず、特別な臭いがないため、特に食べ物が直に触れる木材として適していると言われている。
<参考①:花実でわかる樹木 馬場多久男著 信濃毎日新聞社 87pp>
<参考②:森林・林業学習館http://www.shinrin-ringyou.com/tree/momi.php>