4. ミズキ、サンゴミズキ
科名:ミズキ科ミズキ属
学名:Swida controversa
分布:北海道~九州
植栽場所:園芸療法ガーデンの下の道沿い
園芸療法ガーデンの下の道、あまり普段は人が通らない分区園に続く道から、身近なようでそうでもない、ミズキという樹の紹介をさせて頂きます。
ミズキというと名前は広く知られていますが、実際にどのような樹なのでしょう?ミズキは落葉樹なので、冬場には全ての葉が落ちます。そしてその後に見えるのは鮮やかに赤みがかった綺麗な新芽です。このトナカイの角のようにも見えるミズキの新芽は、花や緑が少なくなった冬に見ると一際映えて美しいものです。わたしもフラワーアレンジメントにこの赤い枝をよく使いますが、とても存在感があり、インテリアとして見ても綺麗だと思います。
↑ミズキの枝の写真
ミズキそのものは5~6月頃に枝先に小さな白い花をたくさん付け、8~10月頃には鳥がよく好む紺色の実を付けます。この頃に見ても当然綺麗な樹なのですが、他に綺麗な植物が少ない冬にこそ見てみると、また一風変わった新しい発見ができますよ!
もう一つ、ミズキ科の似たおもしろい植物を紹介します。こちらは園芸療法ガーデンからさらに下っていった先にあるカナダ庭園にひっそりと生えています。
いかがでしょうか?この赤さ。先ほどのミズキと比べると、より枝が赤いのがよくわかるのではないでしょうか。この植物はサンゴミズキ。ミズキ科の一種であるシラタマミズキの変種であり、その名の通り枝が鮮やかな珊瑚色になるためこのように命名されました。ミズキが高さ10mほどにもなるのに対し、このサンゴミズキは2~3mほどで収まる低木です。同じ科の植物でも、こんなに違いがあるのもおもしろいですよね。
“花言葉”
そんな冬にも綺麗な樹、ミズキの花言葉は『成熟した精神』です。
大学から卒業する時期にぴったりな花言葉だと思いませんか?