2.トキワサンザシ

 

学 名:Pyracantha coccinea

科 名:バラ科

原産地:ヨーロッパ南東~西アジア

植栽場所:事務棟上、入り口付近

 

 

学校の北から車で入ってくるときに見える、

赤い実のついた植物を紹介します!

 

トキワサンザシ、園芸では属名からピラカンサといい、花・実ともに美しいのでよく庭木として植栽される常緑低木です。

樹高は2~6mほどで、5~6月には短い枝の先に散房花序をだし、直径約8㍉の白い花をたくさん咲かせます。

10月頃からは直径約6㍉の球形の果実がたくさん実り、鮮紅色に熟しだします。

 

枝が垂れ下がるほどの赤い実をたくさんつけており、この時期はすごく見栄えがあります!

ただし枝には鋭いトゲがあるので、扱うときは注意が必要です。

またこの果実はツグミなどの鳥に人気なので、鳥のさえずりを楽しむ庭におすすめです。

未熟果には微量ながら青酸系の毒を含んでいるので、人は食べない方がよさそうです。

 

 

「文化の中のトキワサンザシ」

 

ピラカンサ属には代表的な主として3つあり、

トキワサンザシ(Pyracantha coccinea)、

ヒマラヤトキワサンザシ(Pyracantha crenulata)、

タチバナモドキ(pyracantha angustifolia) が挙げられます。

 

 

大まかには実の色で見分けられますが、最近では園芸品種もあって実の色だけでは判別は困難です。

学校にも橙色のピラカンサがありましたがよく見たら鈍い鋸歯があり、タチバナモドキではなくトキワサンザシでした。

同定するときは葉をよく観察して調べてみましょう。

 

トキワサンザシ

Pyracantha coccinea

ヒマラヤトキワサンザシ

Pyracantha crenulata

タチバナモドキ

pyracantha angustifolia

実の特徴 赤~橙色 赤色、密集してつく 橙色
葉の特徴

鈍い鋸歯

無毛

葉の上部で葉幅が最大

鈍い鋸歯

無毛

葉の中央部で葉幅が最大

トキワサンザシよりも葉幅がせまい

全縁

裏面に線毛が密生


 

<参考①>街の樹木観察図鑑
<参考②>山渓カラー名鑑 日本の樹木
<参考③>花実でわかる樹木 馬場多久男

<参考④> 国立環境研究所(http://www.nies.go.jp/kanko/news/16/16-3/16-3-01.html)

<参考⑤>:http://blogs.yahoo.co.jp/yasudaimonji/31402694.html?__ysp=44OI44Kt44Ov44K144Oz44K244K344Gu5a6f

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