6.ストック
学 名:Matthiola incana
科 名:アブラナ科
原産地:ヨーロッパ南部
植栽場所:企業花壇、カラーガーデン、園芸療法ガーデン、おもてなし花壇
今回は、秋から春にかけて花壇を彩ってくれるストックを紹介します。
和名はアラセイトウといい、英名であるストックは「茎」を意味します。茎がまっすぐ伸び、その先に紫、白、赤といった色の花を咲かせます。
花の咲き方には一重咲きと八重咲きがありますが、より観賞価値が高いのは八重咲きです。確かに、八重咲きのほうが見た目は豪華な感じがしますね。しかし、八重咲きにはおしべがなく種子ができません。そのため、一重咲きから種子を採取して種をまき、その中から八重咲きの苗を選抜します。
ストックはとても品種が多く、日本では50種以上もの品種が栽培されているそうです。ストックには切花用と花壇用があり、切花用には、秋に種をまいて春に花を咲かせる晩生や、7月に種をまいて秋に花を咲かせる極早生品種などがあります。アルファガーデンで見られるのは、花壇用に改良された小型の品種です。
これからどんどん開花していくストックが、冬の花壇を鮮やかに彩ってくれるでしょう。
「文化の中のストック」
淡路島はストックの切花生産地としても有名です。
2011年には淡路オリジナルの品種も開発され、「淡路ホワイト」、「淡路ピンク」と呼ばれています。
〈参考①:朝日園芸百科Ⅰ一,二年草 朝日新聞〉
〈参考②:兵庫の農林水産技術 №175
http://hyogo-nourinsuisangc.jp/3-k_seika/hygnogyo/175/175_012.pdf 〉