1.プンゲンストウヒ
学 名:Picea pungens engelm globosa
科 名: マツ科
原産地:アメリカ西南部
植栽場所:コニファーガーデン
和名ではアメリカハリモミとして名が知られている。
常緑高木で樹高は30~50mにもおよぶ。
冷涼な気候を好み(耐寒性がある)、強健であるが、大気汚染には比較的弱い。
鉢植え、庭木に用いられる。この樹木はトウヒの仲間であり、トウヒは北半球に広く分布している。
青色を帯びた葉の色が何よりの特徴である。
コニファーガーデンでは多くの背の高いコニファーに目がいくが、
小さいながらも特徴的な魅力ある樹木も観察してもらいたい思いから
あえてプンゲンストウヒを今回ピックアップした。
「文化の中のプンゲンストウヒ」
前回ウラジロモミを日本のクリスマスツリーとしてとても有名な樹木であると紹介した。
今月のプンゲンストウヒも実はクリスマスの時期によく街でみかけることができる。
ウラジロモミは大木のクリスマスツリーとして用いられるが、プンゲンストウヒは小型の鉢植えクリスマスツリーとして人気があるようである。
街中で見かける植物たちを少し意識してみてみるといつもと違った街並みを味わえるかもしれない。
意外に植物は私たちの生活と結びついている。クリスマスの時期には、この記事を思い出して頂ければ幸いである。
ちなみに筆者の昨年の12月25日はプレゼントではなく、伐採されて放置された学生寮の大木を学友と人力で運び、達成感に浸ったクリスマスであった。
こんな過ごし方は二度とないであろう。
<参考①: 花実でわかる樹木 馬場多久男著 信濃毎日新聞社 >
<参考②:エンゲイナビhttp://www.engeinavi.jp/db/view/link/1808.html>