1. スダジイ
科名:ブナ科
学名:Castanopsis sieboldii
分布:東北南部~九州
植栽場所:環境修復ゾーンへ向かう園路沿い
この植物はどこが見頃なの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、年中楽しめることが常緑樹の大きな魅力ではないでしょうか!
スダジイです。ドングリのなる木として有名ですが、ドングリも花もないこの時期のスダジイを紹介したいと思います!
スダジイは暖温帯における極相の構成種であり、攪乱のない社寺林や屋敷林によく見られます。樹高は20mにも及ぶとされています。
また、11月ころに見頃となるドングリ(堅果)は生食が可能です。ボクも生で食べてみたことがありますが、ほんのり栗のような味がし、美味しかったのを覚えています。
5月から6月にかけては房状の花を咲かせます。栗の花に似た独特な香りを放つので、歩いていると「あ、この辺りスダジイあるな。」と思うこともしばしば。
スダジイと言えばドングリに注目されがちかもしれませんが、最大の魅力は葉にあると、ボクは思います。
葉の裏が金色であり、思わず見とれてしまう美しい色をしています。また、さわると筋の通った主脈と側脈の手ざわりを実感することができます。
年中楽しめる美しさですので、スダジイを見かけた際には葉に注目してみてください!
“ぼくのわたしの美樹美草”
キャンパスの北西に位置する城ノ瀬山から環境修復ゾーンへと向かう園路の途中、スダジイのかっこいい個体を発見!まず、葉が大きい。大きい葉ですが、裏面の金色の輝きは均一。虫食いもなく、日に照らされて輝きを増していました。…たくましい葉、美しい葉の色。惚れ惚れする姿ですね!これぞ美樹!
みなさんもぜひ、自分なりの美しい・かっこいいと思う植物や個体、その部位を探してみてください!
参考文献:
- 岩崎哲也(2014)都市の樹木 433.文一総合出版,東京,113pp.