5. ハボタン

 

 

 

ハボタン ’スノードレス’                                          ハボタン ’雪傘’(上)及び’紅傘’(下)

 

 

ハボタン
科名:アブラナ科
学名:Brassica oleracea var. acephala
原産国:ヨーロッパ
植栽場所:展示見本園 カラーガーデン ほか

 

 

「隈取」がモチーフの庭園 (展示見本園)

 

 

アルファガーデンの各所で見られるハボタンを紹介します。お正月の寄せ植えで見かけるイメージが強いですが、11月から3月頃までの寒い期間の彩りとして愛されている植物です。その名の通り、牡丹の花のように重なる大きな葉をしています。葉の形や色の出方によって様々な品種があり、その多様さも魅力の一つです。
 フリルのような葉は可憐で柔らかな見た目ですが、触ってみると固くしっかりしており雨風に晒されても負けない力強さがあります。ALPHAでは庭園や寄せ植えの他、リースなどでも展示しています。

 

 

 

“ぼくのわたしの美樹美草”
 カラーガーデンから、芽を二つもっていた個体を紹介します。
 葉の重なりから、向かって右側が古くからあった芽かなと考えましたが、曖昧です。株の中で栄養を分け合ったためか、葉は小ぶりで不思議な雰囲気をしています。
 芽が二つある原因については、本校の城山先生から「本来の芽に何かがおこり(虫にかじられた、先端が損傷を受けたなど)、わき芽が伸びてきたのではないか」というお話を伺うことができました。また、今回のわき芽の成長は意図せぬものですが、ハボタンの仕立て方によっては摘心をして意図的にわき芽を伸ばすこともあるそうです。

ハボタン ’スノードレス’

この個体の状態は、ハボタン本来の美しさからは外れているかもしれませんが、球形に収まる二輪?の葉らは他にはない美しさだと感じました。
 現在のカラーガーデンは4月過ぎまで展示予定です。
 機会がありましたらぜひご覧においでください。

 


参考文献:

  1. サカタのタネ(2016)植家庭園芸2016夏秋,大日本印刷,神奈川,126p.
  2. 英国王立園芸協会 監修,塚本洋太郎 監訳(1997)すべての園芸家のための花と植物百科,株式会社同朋社東京,256p.
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