4.アイリッシュモス
学 名:Sagina subulata
科 名:ナデシコ科
原産地:中部・西ヨーロッパ
植栽場所:エルフガーデン
なんてかわいいコケ!!
・・・えっ?コケでしょこれ?
アイリッシュ‘モス’・・・って名前にコケが入ってるし。
いや、違うんですよこれが。
なんとナデシコ科ツメクサ(サギナ)属。れっきとした種子植物なんです。
もちろん名前は見た目のコケっぽさから。
地面を覆うように生育する多年草で、グラウンドカバーとして利用されています。エルフガーデンのように、まあるくアクセントとしてあってもかわいいですね。
寒さに強く、一年中きれいな色を保ちますが高温多湿には弱いようですので、
夏は他の植物の日陰になる風通しの良い環境にしてあげた方が良いでしょう。
「文化の中のアイリッシュモス」
ツメクサと聞いてシロツメクサを思い浮かべた人もいるのではないでしょうか。開花と同時にラスカルが飛び出す、みんなが四つ葉探しをする、あの子ですね。名前は似ていますが、あれはマメ科。アイリッシュモスとは親戚ですらありません。 マメ科の○○ツメクサは「詰め草」。梱包材、つまり詰め物としての利用が。ツメクサ属のツメクサは「爪草」。鳥の爪のような葉っぱの形が、それぞれ由来になっています。
<参考①:園芸植物大辞典2 小学館>
<参考②:ガーデニング花図鑑 http://sodatekata.net/flowers/page/1211.html>
<参考③:日本植物種子図鑑 東北大学出版会>
おまけ。
先日、エルフガーデンを管理されているせんせ・・・・ではなく妖精さんと、我が師匠と3人でキャンパス内にあったツメクサ属の野草の同定をしました。 「ツメクサ」と「ハマツメクサ」はいわば日本版のアイリッシュモス。様々な所で見ることのできるかわいらしい野草です。
ツメクサ種子 この2つ、見た目がそっくり過ぎて、なんと種子でしか同定できないんです。しかも、違いは種子の表面の小さな突起の有無・・・・。
顕微鏡を駆使して見た結果・・・ハマツメクサでした。
ツメクサの種子も是非見てみたいので、「ツメクサ」の在処を知っているマニアックな方がもしいらっしゃいましたらご一報ください。