4.ヒマワリ
学 名:Sagina subulata
科 名:キク科
原産地:北アメリカ
植栽場所:花の庭
このビタミンカラーで元気いっぱいのお顔を見て、
夏以外の季節を連想する人はそういないのではないでしょうか。
夏真っ盛りの8月にふさわしい、太陽の花ヒマワリです。
「太陽の方向を向いて咲く」性質が名前の由来だそうです。
・・・・といっても、ずっと太陽に合わせて首を振っているわけではありません。
花が完全に開く頃には一方向だけ(主に東)を向くようになるそうです。
「明るい方を向く」ようなこの性質や、
1年草とは思えないほどの大きく、堂々とした立ち姿、
真夏の太陽と並んでも見劣りしないほどの華々しさは
見る人を元気で前向きな気持ちにしてくれますね。
「大きな花」に見えますが、ヒマワリも他のキク科のお花と同じく、
小さなお花の集まったもので、その一つ一つがあのヒマワリの種になります。
種をいっぱいにつけて頭を垂れたヒマワリもまた、楽しかった夏の終わりを告げているようで趣深く感じます。
ヒマワリの種はハムスターのご飯だけでなく、食用油や飼料としても利用されます。
昔食べたピーナッツバターならぬ、ヒマワリの種バターはなかなかの美味でした。
機会があれば是非ご賞味ください。
「文化の中のヒマワリ」
華やかな見た目と知名度、季節などの強いイメージを持つことから、ヒマワリはあらゆる芸術で重宝されていますよね。やはり知名度No.1はゴッホの絵画ひまわりでしょうか。曲としてはひまわり娘が有名ですかね。
私は小学校で習った「列車にて遠く見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし」という寺山修司さんの短歌がとても印象に残っています。
文学、音楽、美術・・・・・皆さんの心に残っている、文化の中の『ヒマワリ』はなんでしょうか?
<参考①:山渓カラー名鑑 園芸植物 山と渓谷社>
<参考②:ヒマワリはなぜ東を向くか 中公新書>