1.ダンチク
学名:Arundo donax
科名:イネ科
原産地: 本州(関東以西)、四国、九州、沖縄、インド、その他熱帯アジア
植栽場所:花の庭
淡路島を車で走っていると、時々「なにあれ・・・(困惑)」と思うような
大きな草本らしきものが見えることがあります。
木には見えないけど、雑草と呼ぶには大きすぎるような・・・・
彼らの正体は「ダンチク」です。
日本に自生する中では最大級の草本で大きいものでは4mにもなるそうです。
今の季節、赤紫色を帯びた可愛らしい穂をつけており、
『イネ科の草本』感が出ていますので注目してあげてください。
近くで見ると小穂がポン菓子の粒のようでかわいらしいです。
温かい地方に生え、「暖竹」と書きますが、竹の仲間ではありません。(科は同じですが)
淡路島では普通に見られる種ですが、兵庫県内では、淡路以外ではあまりお目にかかれない植物です。
海岸や川岸などに生える植物ですので、淡路島の海沿いの国道を走っていると、たくさん見ることができます。
アルファガーデンではフイリセイヨウダンチク(Arundo donax var. versicolor)を見ることができます。
是非近くで見て、その大きさや迫力を体感してみてください。
文化の中の『ダンチク』
ダンチクの葉っぱは大きく、細長いので、九州では5月の節句のだんごをダンチクの葉で包むところもあります。和歌山には「あせ葉寿司」という、ダンチクの葉で包まれたお寿司があるそうです。淡路島でもちまきのご飯をくるむ葉にダンチクが使われているそうです。温かい地域では身近で使いやすい植物なんですね。
<参考①:野に咲く花 山と渓谷社>
<参考②:増補 日本イネ科植物図譜 平凡社>