3.シャリンバイ
学 名:Rhaphiolepis indica var. umbellata
科 名:バラ科
原産地:東北中部以南
植栽場所::サンクンガーデン
ブルーベリーのような黒い実をたくさんつけた木、みなさんも見たことがあるのではないでしょうか?
そう、シャリンバイです。
高さは1~6mくらいで、乾燥や排気ガスに強いため、庭木や生垣、街路樹として多く利用されています。
そうしたシャリンバイには2種類のものがあり、葉が丸いものをマルバシャリンバイ、葉が細長いものをタチシャリンバイと呼ぶそうです。
シャリンバイは漢字では「車輪梅」と書きます。その名の通り、葉を上から見ると車輪のように輪生状に見えます。
また、5月に花が咲くのですが、白くて可憐な姿は梅の花そっくり!ぜひ春にシャリンバイの花を観察してみてください。
秋になると、黒い実をつけます。見た目も大きさもブルーベリーにそっくりです。
味はどうなのか気になり、一粒かじってみると・・・・・・・・・渋い!
しかしかすかに甘みもありました。さすがに味は本物のブルーベリーには完敗ですね。
「文化の中のシャリンバイ」
奄美大島の特産品である大島紬は、シャリンバイの樹皮を染料として利用しています。大島紬の染め方は「泥染め」といって、奄美大島の伝統的な方法を使います。
布をシャリンバイの染料で染め、泥水で洗うことで樹皮に含まれる「タンニン」と泥に含まれる「鉄分」が反応して、光沢のある渋い黒色に染まるそうです。
〈参考①:都市の樹木433 岩崎哲也〉
〈参考②:朝日園芸百科Ⅴ庭木編 朝日新聞社〉
〈参考③:大島紬村 http://www.tumugi.co.jp/tsumugi/dorozome.html〉