4.ツワブキ
科名:キク科
原産地:日本 台湾
植栽場所:日本庭園
日本庭園や日陰の庭で大活躍のツワブキ、実はキク科の仲間だということはご存じでしたでしょうか・・・? 晩秋の黄色い花を付けた姿を思い浮かべるとピンとくるかもしれません。
寒さが厳しくなる1月、ALPHAガーデンのツワブキは花茎の先端にタンポポを思わせる丸い綿毛をつけていました。 ツワブキの特徴である腎臓形の葉、明るく目を引く花はもちろんですが、この姿もとてもかわいらしいですね。
ツワブキは日本、台湾原産の半耐寒性、常緑の多年草で江戸時代から広く栽培されるようになりました。 斑入りのものや、葉の周辺が波打っているものなど、多くの園芸種があります。また、野生でも国内に広く分布しています。 漢字では石蕗(いし・ふき)と書き、ツヤのある、フキに似た植物という「ツヤブキ」から「ツワブキ」になったのではないかと 言われています。花言葉は「困難に負けない」「愛よよみがえれ」「謙譲」などがあります。
寒さに強く、地植えも鉢植えもできる育てやすい植物です。しかし、半日陰を好むので夏の直射日光には注意してあげましょう。 建物の脇の、日の当たりにくい場所等に活用すると良いでしょう。根茎から芽吹きしてよく増えるので株分け繁殖もできます。 株分けは4、5月あるいは9、10月が適しています。
向田邦子さんの「思い出トランプ」の中の短編、『花の名前』にツワブキが登場しています。
この短編では「ツワブキ」などの『花の名前』が一つの鍵となり、夫婦のあり方、2人のすれ違い、男女の感覚の違いを浮き彫りにしています。
立ち読みできてしまうほどの短編ですので、機会があれば是非手にとってみてください。
<参考①:山渓カラー名鑑園芸植物>
<参考②:山渓カラー名鑑日本の野草>
<参考③:みんなの花図鑑 https://minhana.net/wiki/%E3%83%84%E3%83%AF%E3%83%96%E3%82%AD>
<参考④:ヤサシイエンゲイ http://www.yasashi.info/tu_00008g.htm>