3.ベニカエデ
学 名:Acer rubrum
科 名:ムクロジ科
原産地:北アメリカ
植栽場所:図書館前の通路
みなさんも、紅葉し始めた樹木をみると秋を感じるのではないでしょうか。
ALPHAガーデンのベニカエデは、10月の初旬にほかの樹木よりも一足先に
赤々とした葉をつけています。
深い赤色の葉はとてもきれいで見ていて落ち着きます。
また、まだ緑色の葉も残っているため、
遠くから見ると緑と赤のグラデーションが楽しめます。
葉の大きさはまちまちで、大人の握りこぶしくらいの大きさもあれば、
赤ちゃんの手のひらくらいの小さなものもあります。
葉の裂け方も3~7裂と様々なので、
一枚一枚の葉の違いを見比べてみても面白いかもしれません。
葉柄が長く、葉がだらんと垂れているように見える姿は、なんだかかわいく思えます。
ベニカエデは暑さにも寒さにも強く、育てやすい樹木だそうです。
紅葉がとてもきれいなので、庭木としてもよく使われます。
春には、葉が出てくる前に赤い花をつけるので、春の姿もぜひ見てみてください。
「文化の中のベニカエデ」
ベニカエデは別名アメリカハナノキといいます。
ハナノキとは、日本固有のムクロジ科の樹木で、
ベニカエデと近い種です。
葉の大きさがハナノキは4~10センチですが、
ベニカエデは8~10センチと
ハナノキより大きめです。
また、ハナノキの葉の形はスペード型や3裂など
あまり葉が裂けていません。
ハナノキは、長野県、岐阜県、愛知県の3県にまたがる局所的な地域と
長野県大町市の居谷里湿地にだけ分布しており、とても希少だそうです。
ですが近年では栽培され、公園などで広く使われているそうなので、
みなさんも見たことはあるかせんもしれませんね。
秋の紅葉といえば、モミジが代表的ですが、
ベニカエデやハナノキでも秋を感じてみて下さい。
〈参考①:庭木図鑑450 日本ヴォ―ク社〉
〈参考②:都市の樹木 433 岩崎哲也〉
〈参考③:朝日百科 世界の植物 朝日新聞社〉
〈参考④:山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 山と渓谷社〉