3.ソシンロウバイ

 

ソシンロウバイ

科名:ロウバイ科

学名:Chimonanthus praecox

分布:中国

植栽場所:センペルセコイア横のスロープ付近、日本庭園

 

 

 

先月頃から、つい足を止めてじっくり見たくなるような黄色い花が咲いています。
ロウバイという花です。

ロウバイは、落葉広葉樹で2~5メートルになる中国原産の木です。
葉は対生し、長さ15センチで卵形または卵状楕円形になります。
ロウバイは漢字で書くと蠟梅となり、中国名の蠟梅を音読みしたものがそのまま和名になったという説があります。

学校には、2カ所にロウバイの木が植えられています。これらの木はロウバイの中でも「ソシンロウバイ」という木で、花の内側の中心も黄色になっています(普通のロウバイは暗紫色)。蝋細工のような半透明の花で珍しく、芳香もあります。個人的には甘いにおいだと感じました。



ロウバイの花は、基本的に下を向いて咲きます。普通に横から見てもきれいですが、是非下からのぞく形で見てみてほしいと思います。下から見ることで光が透けて一層透明感が増し、なおかつ花が咲いている方向から見ることができます。横から見るのとはひと味違うのでおすすめです。

ぼくのわたしの美樹美草”

今月のテーマは”ぼくのわたしの美樹美草”ということで、各筆者が「この樹(草)は美しい」と思った個体をピックアップします。
私が今回ピックアップしたのはセンペルセコイア横のスロープ付近に植えられているソシンロウバイです。

私は左の写真のような、小さい花が密に詰まっているという点が好きです。

遠目に見て綺麗、近くで見て可愛い、さらに下からのぞき込んでまた違う見え方、と何度も楽しめる花です。
新しい見方があれば是非教えてください!

 

 

参考文献

  • 林 弥栄(1985)山溪カラー名鑑 日本の樹木株式会社 山と溪谷社,東京,191pp.
  • 濱野 周泰(2006)大人の園芸 庭木 花木 果樹株式会社 小学館,東京,276pp.
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