3.ラグラス・オバタス
学 名:Lagurus ovatus
科 名:イネ科
原産地:地中海沿岸
植栽場所:企業花壇・花の庭
今回紹介するのは、触って楽しいイネ科の植物、ラグラス・オバタスです。
フサフサの穂は思わず触ってみたくなりますよね。
見かけたらぜひ触ってみてください。期待を裏切らない触り心地です!
名前の「ラグラス」とはギリシャ語で「ウサギの尾」という意味です。確かに穂はウサギのしっぽのようにフワフワで気持ちいいです。
気持ちいいのは花穂だけではありません。
葉や茎は細い毛で覆われていて、触るととってもサラサラした手触りです。ずっと触っていたくなるような、そんな植物です。
5月~6月にかけて花穂が見頃です。見た目も黄緑色できれいなので、花壇のアクセントとしても活躍してくれそうですね。
移植を嫌うそうなので、花壇に直播きがオススメです。
ラグラスは、一年草ですが発芽率がとても高く、去年こぼれた種からよく生えてくるそうです。
そのため、様々な場所で雑草化しているという少し問題なところも・・・
花壇で利用するときには注意が必要ですね。
「文化の中のラグラス・オバタス」
ラグラス・オバタスは、ドライフラワーとしてよく利用されるようです。ドライフラワーの作り方には、自然乾燥やシリカゲル乾燥など様々な方法があります。
イネ科のラグラスは自然乾燥でもきれいな見た目が保ったまま仕上がります。
写真のものは、私が去年の5月ごろにドライフラワーにしたものです。1年たった今でもとてもきれいです。庭で楽しんだ後も家の中でインテリアとして楽しめる、というのが植物の魅力の一つですね。
<参考①:デザインのための花合わせ実用図鑑 藤井一比古>
<参考②:ドライフラワーのアレンジメント 乾燥からリフレッシュまで 瀬戸忠信>