2018年7月17日から22日にかけて、シンガポールで開催された、IFLA国際会議に学生6名と共に、出席しました。このIFLAという会議は、ランドスケープアーキテクトの国連とも言ってよいほどの世界にまたがる大きな組織です。現在は、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域の76の国家団体と、中東の振興地域を代表しています。持続可能で、バランスのとれた生活環境を作り出すことを目的にしています。
世界中の会員は、約2万5千人のランドスケープアーキテクトを擁しています。職業の専門性を高め、世界の政府やNGOと連携して啓発しあい、リーダーシップを高めあうことを目標ともしています。
今回は、第55回の世界大会とアジア太平洋地域の地域大会が合同でシンガポールのベイフロントにある、国際会議場で開かれました。林まゆみと学生6名は、その会議に出席のため、17日からシンガポールに出発しました。
初日18日は、登録と全体セッション、キーノートスピーチ(基調講演)などです。
全体セッションは、各国から、様々なテーマで報告がされました。
今回のこの会議の大きなテーマは以下の3つです。
Biophiric
Smart City
Resilience
つまり、生物多様性や生き物を大切にしたまちづくり、グリーンインフラなどのテーマ、交通や美しい景観づくりを行うまちづくり、そして、震災復興や持続可能なまちづくりなどです。
学生たちと、展示の行われているロビーで集合写真。
セッションの開かれている会場です。
林は、東日本大震災後の復興支援活動について、話題提供を行いました。日本からは、3名の発表者でした。
2日間、缶詰の会議でしたが、とても実り多いもので、学生たちも充実した時間を過ごしたようです。会議中はそれぞれが、興味のある所に、分かれて、参加していました。
3日目は、テクニカルツアーです。学生たちは、グループに分かれて、シンガポール植物園を回るグループと、まち歩きをするグループで、それぞれ、下調べをして、回っていきました。
テクニカルツアーでは、コンクリートの擁壁を改修して湿地を保全した河川を見学したり、公園では、車いすのまま乗れるブランコや、お母さんと子供が一緒に乗れるブランコなどが印象的でした。
そして、4日目 最終日です。この日は、全員でガーデンズ・インザベイを見学しました。巨大な温室が2個あり、一つは、園芸的なしつらえ、そしてもう一つは、ミストが立ち込める森のような温室です。
また、ちょうど、ガーデンフェスティバルも開催されていたので、それぞれのエリアを回りました。
22日には、全員帰国の途につきました。今回は、学生との参加でしたが、若い人たちが色々と吸収してくれたことをとても嬉しく思いました。(文責 林まゆみ)