「寒くて、毎日雨か曇り、そして朝は8時くらいにならないと明るくならないのでモチベーションを保つことが大変です」とのメールがありました。
その中でがんばっている石塚昇路君の近況を聞いてみました。

シアトルでの生活を始めて1カ月が経ちますが、授業には慣れてきましたか?

だいぶ慣れてきたと思います。
理由は予習をしっかり行って授業に取り組んでいることだと思います。また、以前は授業についていくだけでも必死でしたが、英語のコミュニケーションに慣れて、理解できることが多くなってきたこともあります。
あとはオフィスアワーを積極的に活用して、今自分が抱えている問題、心配事を話すようにしています。そうすることで的確なアドバイスを頂けますし、授業でも先生やクラスメイトが助けてくれます。とても感謝しています。

慣れてきていることは実感できますが、まだまだ理想とは程遠く苦い経験をすることの方が圧倒的に多いです。

 

これからの目標は?

課題の量は変わらないですし、課題の内容自体がデザインワーク中心のため、課題に取り組む時間はどうしても短縮することはできないので、空き時間が増えるということはありません。デザインワークに終わりはありませんので限られた時間でどれだけ上手く仕上げられるかという点を大事にしています。次は授業中にもっと積極的に発言していくように頑張っていきたいと思います。英語で伝えることに対して、どうしても苦手意識がつきまとい、課題やプレゼンテーションにおいてイメージや図を工夫して伝えることでカバーしようと努めています。これは良い方法だと思うのですが、この作業にあまりに時間をかけすぎていることも否めません。語学力を伸ばそうという意識が足りないと最近は感じています。今後は言葉で伝えるスキルを磨くことに努めていきたいと思います。

 

最近のエピソードをいくつか教えてください

(その1)
バスは時間通り来ることのほうが稀で、30分遅れてくることもありました。その上、文化や言葉の違いによって日本で当たり前にできていたことでさえ時間がかかってしまいます。クラスで現地集合などがある場合に住所を言われてもピンと来ない、またはどうやって行けば良いかわからないことも多々あります。とにかく人に聞かないとわからないことがたくさんあり、一つの行動に1クッション置くので時間を要してしまうことが多く大変だと感じます。

(その2)
11月第一週の日曜日深夜にサマータイムが終わり、Day light savingといって一時間時間を戻すという出来事がありました。これは太陽の日の出、日の入りの長さに合わせて生活時間を調整して、消費電力の節約や仕事の効率化に努めるためのものです。
日曜日に予定があり時間通り集合場所に行ったら誰もいなくて、少し不満げにメールを送ったらこれを知り、とても驚きました。私の場合は今もあえて一時間戻さずに生活しています。そのため以前より気持ちに少し余裕ができたと思います。(笑)

(その3)
アメリカ大統領選挙を経験したことです。大統領選挙の結果速報はみんなでテレビを観ていました。多くの人が家族または友達と一緒に、まるで日本の大晦日を過ごすようにテレビの前でお菓子やご飯を食べながら釘付けになって結果を観ていました。大学生はもちろん、中には小さな子供でさえもお父さんお母さんと一緒にテレビを観ている様子があり、本当に驚きました。
次の日も大学生たちはあちらこちらで大統領選挙の話をしているのを聞きました。また、キャンパス内の広場でトランプ反対派の少数の人たちが集会をしていました。その後に、学長・大学関係部局などからこの件に関するメールが全学生に対してありました。
今回の大統領選挙は注目を集めていたこともありますが、日本では投票さえしない若い世代の人々が多い中、このような出来事は自分にとっては大きな驚きでした。

 

生活の中のあれこれを紹介してください

校内にあるアメリカンフットボール競技場で、試合前のマーチングバンドパフォーマンス。HUSKIESはワシントン大学のスポーツチーム名
校内にあるアメリカンフットボール競技場で、試合前のマーチングバンドパフォーマンス。HUSKIESはワシントン大学のスポーツチーム名

(学校の広さ)
スケールが違います。学校の敷地は広く、学生でも迷うことも多々あります。建築物は500以上あるようです。また、大学専用の警察がいて、夜間は家の近くまで送ってくれるシャトルバスのようなサービスもあります。

(便利な物)
学部にレーザーカッターと3Dプリンターがあり、模型作りなどにはそれを利用します。
淡路キャンパスの演習やインターンシップで模型を作る際は、材料をそろえて自分で樹木や地形、建物などすべて人の手で作成していますが、ここではまず3Dモデルを作成するソフトウェアで模型を作成し、それをレーザーカットにデータを読み込ませ作成していきます。これには驚きました。レーザーカットがパーツを作成してくれるのであとは組み立てていくだけという手順で、作業する時間よりもレーザーカットがカットするのを待っている時間の方が長かったです。どちらが良いのかは作り手の作成する目的や利用の仕方によって異なると思いますが、「良いものはすぐ取り入れて活用する」というアメリカの風土を感じさせるエピソードです。

 レーザーカットを使った
   模型作り作業

(ハッピーアワー)
ハッピーアワーと言って隔週金曜日に学部棟で学部内の学生および卒業生がアルコールを飲みながら会話を楽しむ行事(?)があります。ランドスケープアーキテクチャー学科以外にインテリアデザイン学科、建築学科、都市計画学科の学生も集い、いろんな分野の話を聞いたり、卒業生からは就職活動のアドバイスをもらったりできる良い機会だと思います。

 

言いたいことを一言・二言でお願いします

留学することで自分の国にどんな特徴があるのか、どんな場所なのか、考えさせられることが多いです。本当に日本が好きな人こそ一度でも海外に出て、外からみた日本を少しでも感じてほしいと思います。日本はたしかに快適ですが、海外の慣れない異文化の中での生活や異なる形式の講義など大変な分、同じ時間を過ごしてもより多くの経験ができると思います。

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