4年に一度開催される国際生態学会の大会である第12回国際生態学会大会(12th INTECOL (International Congress of Ecology), Beijing )が2017年8月20日~25日に中華人民共和国の首都,北京にある中国国家会議場(CNCC: China National Convention Center)で開催されました.参加登録者は2700人を超す規模でした.今大会のテーマは”Ecology and civilization in the changing world (変化する世界における生態学と文明)”であり,地球規模の開発における人,自然,社会の調和と持続可能な開発に焦点を当てたものでした.生態系サービス評価と持続可能な開発,文化的保全と人類の幸福,地球規模の変化,都市化における環境変化,生態系の再生と管理,生物多様性保全と生態系の健全性,生態学的文明,分子生態学と生態学的ゲノム科学などのテーマセッションが組まれ議論されました.藤原は「Regulation of reestablishment of invasive alien species Senecio madagascariensis Poir. using bamboo chips and other control treatments」というタイトルで発表を行いました.参加者は特定外来種の防除を外来種を用いて行うことに興味を示していました.淡路景観園芸学校/兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科紹介資料も配架し当校の周知を行いました.
学会会場の中国国家会議場では農業技術,空気浄化機器,GISの学会や技術展示会も開催されており,それらへの参加者も非常に多く展示も充実しており,中国における必要度や関心の高さと投入資金の大きさが感じられた.
同じ会場で2011年には国際景観生態学会(IAVS: International Association for Landscape Ecology)の大会も開催され参加しましたが,今回はその時より空がかすみ遠方は見えにくい状態でした.近接するオリンピック公園の水路の透明度は増しているように感じられました.植栽された水草の千切れ藻の除去が行われていた(藤原道郎).