さる3月29日、平田富士男教授、沈悦教授が中国農業大学で講演を行いました。
本校では、中国出身の沈悦教授が在籍し、また、ほぼ毎年中国からの留学生を受け入れるほか、北京林業大学、華東師範大学と学術交流協定を締結するなど、中国との交流がさかんです。
そのようななか、農学系の大学では中国トップとなる中国農業大学との交流を検討する話が本校の沈悦教授を通じて持ち上がり、二名の教授が訪問して本校の概要等について、先方の教員スタッフに紹介するとともに、学生に対して直接講演を行いました。
中国農業大学は、学生数約20,000人を擁する中国の農学を牽引する大学と言っても過言ではない大学で、園芸学部のなかに 観賞園芸・園林学科 を設置しています。
ここでは、16名の教員が約60名の学生の教育と研究活動にあたっています。
キャンパスは広大かつ美しく、正面玄関を入ったところの広場は、この学科の先生の設計により、ローラースケートが楽しめる広場に改装され、近隣に在住の多くの子どもたちがローラースケートを楽しんでいました。
教員スタッフとの協議の後、学生への講演に入りました。
夜の7時開始という時間帯にも関わらず、大教室には約60名の学生が集まってくれ、講演を熱心に聞いてくれました。
平田教授からは、昨年12月のCO2削減に関するパリ協定の合意を受け、中国もそれに参加することになったことを踏まえ、京都議定書以降の日本における緑環境を活用したCO2の吸収源対策の取り組みを紹介しました。
また、沈教授からは、日本の伝統的庭園技術を踏まえたランドスケープデザインの潮流についての紹介と、本校における教育の特徴を紹介しました。
学生の皆さんは、両教授の講演に熱心に聞き入り、講演終了後も質問攻めとなり、その終わりはとうとう下の写真が示すように21:30を回ってしまいました。
このなかには、日本でのランドスケープの勉強に強い関心を持つ人もいて、本校への留学を希望する学生さんが現れてくれたら、と思います。
なお、当日の講演のようすは、さっそく中国農業大学のホームページに紹介されていますので、 こちら(中国語) もご覧ください。
講演終了後も熱心に質問を続ける学生の皆さん