国際植生学会(International Association for Vegetation Science)シンポジウムが2014年9月1日~5日にかけて、オーストラリア、パースで開催され、藤原教授が
“Assessment of the dynamics of vegetation boundaries as depicted by vegetation mapping based on aerial photographs and satellite remote sensing”
について発表を行いました。
オーストラリアでの国際植生学会参加報告
日本では環境省による自然環境保全基礎調査において5万分の1縮尺の現存植生図が全国で整備されてきました。
その後、現在にいたってより詳細な自然環境や生物多様性の基盤図となる2万5千分の1縮尺の現存植生図が整備されています。
しかし、詳細になった分、作成に時間がかかり、2013年現在で日本全土の約64%の完成にとどまっています。
そこでより短期間で作成、改正が可能な衛星画像データをもとにした植生図も補完的に必要とされていますが、そのための課題等も明らかになってきており、この発表ではその内容を詳細に報告しました。
また、学会期間中は、西オーストラリアの植生の現状や成り立ちに関し、研究成果をもとに地元の研究者が解説し、世界各国から集まった参加者が観察しながら現場で議論を行いました。
なお、本研究発表は平成26年度環境研究総合推進費(衛星リモートセンシングによる広域スケール生物多様性モニタリング及び予測手法の開発((5)2.5万分の1植生図との検証))によるものです。