さる、8月9日アメリカのワシントン大学で開催されたAmerican Community Gardening Association, 2013 National Conference において、平田教授が日本における市民の緑化活動の取り組みを紹介し、ワークショップを開催しました。
アメリカ合衆国では、全米にわたり各地でたくさんのコミュニティガーデンの市民協働活動が行われており、各州の州立大学による「Master Gardener」の育成も行われています。そして、それらの活動やその支援に関わる人たちがアメリカのみならず、カナダからも集まり活動に関する情報交換を行う組織としてAmerican Community Gardening Association(ACGA)http://www.communitygarden.org/
が1979年に組織されました。
この組織は、毎年全米持ち回りで年次総会を開いていますが、今年はこれがシアトルのワシントン大学で開かれることから、淡路景観園芸学校の提携先でもある同大学から開催案内があり、平田教授が出席することになりました。
年一回の総会では、全米のみならずその他の国からも含め
総勢約150名の発表者とその倍くらいの聴講参加者が参加して熱気に包まれてスタートしました。
総会の後は、12会場に分かれてのワークショップが一斉に
スタートしました。
http://www.seattle.gov/neighborhoods/ppatch/ACGAWorkshops.htm
たとえば、ワシントン大学のランドスケープ学科長のJeffrey Hou先生のセッションでは、コミュニティガーデンのデザインにおけるランドスケープ・アーキテクトの役割が討論されました。
平田教授は、日本から参加した千葉大学の田代順孝名誉教授、秋田典子准教授、NPOバースの佐藤留美氏とともに、日本における庶民の園芸活動の歴史を紹介しながら、近年の市民緑化活動の取り組みを紹介して、アメリカの方々との意見交換を行うワークショップを運営しました。
会場からは、日本における市民活動グループどうしの情報
共有についてどのように行われているか、などの質問が投げかけられ、今後の日本における市民活動支援の方向性について考えさせられました。
ワークショップ終了後は、今回のセッションをお世話いただいた同大学のDaniel Winterbottom先生、Kathleen Wolf 先生、ワシントン州政府のMarhsa Tolonさんなどともにさらなる意見交換を行いました。
また、会場には韓国からもソウル市立大学、東国大学、
ソウル市役所、NPOグリーントラストなどからなるチームも発表に来ており、ワークショップの後意見交換を行い、今後の交流を約束しました。