平成30年2月19・20日と、ソウル市にある大規模公園「ソウルの森」で開催された(財)ソウルグリーントラストと共同ワークショップにおいて、学生が同公園内の「生態の森」地区の将来計画を提案しました。
このワークショップは、韓国において先進的に公園マネジメントに取り組む民間団体の第一号ともいえる(財)ソウルグリーントラストとの交流事業の一環として実施されたものです。
同財団とは、これまでも相互に訪問して多くの交流を重ねてきており、昨年1月には、それらの交流実績も踏まえて同財団と本校が学術交流協定も締結したところです。
今回は、同財団が運営するソウルの森の「生態の森」地区の今後の利活用について、学生の提案がほしいとの打診があり、それに応える形で学生が訪問し、その提案をもとに互いに議論をしよう、ということになったものです。
2月19日の朝、9:30の飛行機で関西空港を出発し、11:00過ぎには、ちょうど冬季五輪期間とも重なり、五輪にそなえてオープンした仁川空港第三ターミナルへの到着したのですが、混雑などはまったくなく、午後2:00ごろには、ソウルの森の管理事務所に到着しました。
さっそく、互いにメンバー紹介を行い、財団側の持っている問題意識が説明されました。
その後、公園の現地も確認し、課題の内容をよりリアルに理解しました。
出発前に、できるだけ情報は入手し、ある程度の提案内容の準備はしてきていたのですが、実際に現地でお話しを聞いて、また実際の現場も見てみると、日本にいる間に考えてきたことだけでは財団側が持つ問題意識に十分応えたものにはなっていなことをひしひしと感じ、新たな作業の必要性を改めて感じ取りました。
その日の夜は、ホテルでも作業に着手し、翌日は朝から公園管理事務所の会場に登庁して、午後3:00からのワークショップに急いでそなえました。
翌日、再度管理事務所に登庁し、なんとかワークショップ開始時刻までにプレゼン資料をしあげ、財団のスタッフの皆様への提案プレゼンを行いました。
提案のポイントは、現地の生態系の質の評価もふまえ、生態の森として利用していくよりも、韓国の原風景を感じ、そこで癒やしを得て、さらに人と自然の共生をも考える「新たな村」としてはどうか、というものだったのですが、学生の意外な提案にスタッフの皆さんからも、その提案の背景や実現方策への質問が相次ぎ、最終的には、この提案も含め新たな森の活用方法を検討していくことになりました。
そして、ワークショップ終了後も、地元のお店で韓国料理をいただきながら、議論が続きました。
学生らは、翌日一日、チョンゲチョンなどソウルの先進的な公園を見学し、翌日帰国の途につきました。
今回の学生は、みんな韓国は始めてだったのですが、気候風土も非常に近いことを実感し、これからも交流を続けていく気持ちを深めたようでした。
「なお、このようすは、ソウルグリーントラストのホームページでも紹介されています(韓国語)。