国際ICON会議とは、セント・ペテルズブルグ市、セント・ペテルズブルグ森林工科大学、及び専門家が組織する国際ネットワークが主催している会議です。主として、ヨーロッパ、米国等からの参加者を得ており、盛大な会議が市内の宮殿跡の会議場で持たれました。

会議場の様子
林教授の発表の様子

 会議は、上述するように、6月6日から7日にかけて行われました。また、8日は、テクニカルツアーとして、郊外の庭園の見学を行いました。会議においては、筆者は、“Promoting biodiversity through forest creation at a ruins park“「邦題 遺跡公園における生物多様性の推進」というテーマで発表を行いました。参加者からは「行政とどのような関係性を持っているか」、「独特の取り組みを行っている」など活発な意見や質問が出ました。
 その他にも、会議の内容としては、主として、生物多様性と歴史性をクロスさせた観点からの報告、ヒートアイランド現象や、園芸療法的措置を取り入れた内容など、単一のテーマだけではなく、複数のテーマを掛け合わせて、総合化するような取り組みの発表が多くみられたことが印象的でした。
 単に、一つのテーマだけではなく、大きなテーマと身近な課題解決型のテーマを総合化するような実践的な取り組みが各地で始まっていることが印象に残りました。

 

ピヨトール大帝の夏の宮殿
(エカテリーナ宮殿)と庭園の見学ツアー

 8日には、ピヨトール大帝の夏の宮殿と庭園の見学ツアーが実施されました。ロシア出身のマリア・イグナチバ オーストラリア パース大学教授の案内で、庭園の歴史を踏まえた、構成や素材、現代の利活用等についての説明を受けました。非常に分かりやすく、専門の歴史学者の話を伺えたことは大きな収穫でした。
 夏の宮殿とその庭園は段差を利用して、大小無数の噴水や、水路が多用されています。「獅子の口を裂くサムソン」をモチーフにした噴水もあり、サムソンが猛獣の口をあけている彫像が設置されています。来園者が通ると、仕掛けで噴水が噴き出る装置もいくつかあり、人々を楽しませていました。これは、ピョトール大帝がいたずら心で造ったといわれています。また、テラスなども市松模様で、デザイン性に富み、財力に任せた、庭園のしつらえになっています。
 また、ロシアの名勝の保全や活用に関する現状についての説明も受けることができ、社会主義国家として、公共性のある歴史的建築や庭園、或いは文化の保全と活用に関しては、手厚い保護があることが理解できました。


ピヨトール大帝の夏の宮殿
段差を利用した噴水の数々

 

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