さる7月31日、客員教員として韓国ソウル大学から
お越しいただいている孫先生がランドスケープコンサルタンツ協会関西支部で講演をされました。
ランドスケープコンサルタンツ協会の方々は、韓国のランドスケープコンサルタントの皆さんと交流を持っておられますが、ランドスケープ計画がご専門の孫先生が来られた機会に、最新の情報をお話しいただこうということで企画されました。
講演会では、「ポスト李明博のランドスケープ業界の行方(ゆくえ)」と題し、新しい朴大統領のもとで、ランドスケープに関する政策はどのように進められようとしているのかを、過去の大統領の政策の歴史と比較しながらお話いただきました。
「清渓川(チョンゲチョン)」の復元や「ソウルの森」事業などを展開した李大統領の業績は、日本でも有名ですが、着任まだ間もない朴大統領の緑環境に対する施策の方向性はまだ、日本ではあまり紹介されていません。
しかし、意外にも朴大統領の方が緑環境の保全については、強い認識があることも紹介されました。
現在、韓国国会では造園産業振興に関する法律が議論されているそうです。また、ソウル周辺のグリーンベルトの規制緩和にもストップがかかり、保全の方向を強めようとしているそうです。
また、都市農業に市民が関わるようにすることも法律を制定して進められようとしています。
ランドスケープに関わる者としては、このような観点からも韓国の動向を見ていくとおもしろいと思います。