2014年7月3日、Kathleen. Wolf 先生(アメリカ合衆国州立ワシントン大学)をお招きして施策マネジメント領域オープンゼミを開催しました。

Kathleen先生は平成14年度および20年度に客員教員として園芸学校の講義をご担当された先生で、専門分野は“Natural environments and human behavior”です。

今回のオープンゼミでは“Civic Environmental Stewardship Studies in Seattle, USA”と題し、シアトルでの市民による環境管理活動についてお話いただきました。

具体的には以下の3つのテーマについて話題提供をいただきました。

1.Volunteer management

ボランティアマネジメントのあり方について、イベントの特性やボランティアのキャラクター、経験数、年齢などの属性を独立変数に、モチベーションや有している技術、満足度、個人の健康などを従属変数として設定し、両者の関係性を読み解いた研究成果の報告がありました。

結果としては環境管理の技術を持っていない者ほど進んで緑地環境を管理しようとする高い意欲がみられること、教育レベルによってボランティアの活動レベルはあまり変わらないことなどが示されました。

2.Organization census

シアトルにおける環境管理活動団体は600ほどあり、その中でも“FORTERRA(豊かで活気に満ちたコミュニティづくりを行い、ワシントンの中心街にあるカスケードや地域の自然や風景を保全する団体)”と“EARTH CORPS(地元で環境管理活動を行う団体のリーダーによるグローバルなコミュニティを構築するNPO団体)”の2団体は活動が活発です。

これら600団体のミッションを調べると環境に関するキーワードが多いと同時に、コミュニティに関するキーワードも頻出することがわかり、環境管理だけでなくその地域のコミュニティ形成も目的に据えて活動を展開していることが特徴であるとの指摘がありました。

3.Organization network analysis

シアトルにおける各団体におけるネットワーク構造について解説がなされました。

具体的には各団体に“活動を一緒にした団体”“情報交換を行った団体”“資金などの資源を供給しあった団体”といった3つの質問を行い、それらから各団体間のつながりの強度を表す図が示され、それについて解説がなされました。

比較対象にボルティモアを示しながら、シアトルでは行政による支援活動が活発でネットワークの中心に位置しているのに対し、ボルティモアではそれほど行政は活発ではなく中間支援組織が中心で活発に活動していることなどが示されました。

講演ののち質疑が行われ、“ボランティア団体のモチベーションを高める方法としてはどのようなものがあるか”、“若者の参加をどのように促進していけばよいか”など活発な議論が展開されました。

今回のゼミは少人数で海外の研究者と議論ができる良い機会であったと思います。今後も海外からのお客さんを招いて議論ができればと思います。 (嶽山)

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