芮 京禄先生には、イギリスでの研究経験を踏まえ、都市の緑地計画のあり方について講義いただいた。
滞在を終えての記事を 先生ご自身から寄稿いただいたのでここにご紹介する。
淡路滞在を終えて
私自身にとって二回目の滞在となる淡路は、初回とは違う面があった。
それは、要するに自分を取り巻く状況の変化によるものだが、子どもを連れてきたので、子どもといっしょの生活による子育て環境としての視点、イギリスに一年間いたことでその環境と淡路の環境を照らし合わせてみる視点、イギリスのネイチャートレイルを淡路で試したくなった視点、淡路・園芸学校を商品として見る視点などかもしれない。
なだらかな牧場が目立つ淡路の景観はイギリスのそれを思い起こす部分もある(少々野暮ったい部分を除けば)。
淡路を発つ数週間前から毎日のように歩いた昼間の散策で、淡路の山の多くの部分が民家と棚田と池がセットになって現れ、イギリスのようなネイチャートレイルを設定するには絶好と思ったりした。
授業を通じて淡路町の散歩ルート(てくてくてく淡路)を作ってみたが、本当は島全体を歩くルート(車道を除いた農道、牧草地、私道を通るルート)を作って見たかった。
そして、その前に歩いて見たかった。
そしてもう一つは、美しいキャンパス、すばらしい景色の淡路を取り入れたカレンダーなどの商品がないと前から思った。
カレンダーだけでなく園芸学校は関連商品を思い浮かべるときりがない。
京都大学なども大学商品を開発して販売しているいま、空いている売店を淡路景観園芸学校トラストの商品展示・売買店にすればどうかと一人で想像したりした。
私事であるが、今回子どもを連れてきたので、前回には訪れたことがない保育所、図書館、公園などを有効に活用した。
松戸に戻った今、淡路の子育て環境はよかったと改めて考える。
子が覚えているうちは、夏休みの淡路を楽しもうと思っている。
最後に、お世話になった皆様に改めてお礼を伝えたく思います。
ありがとうございました、またお会いしたいと思います。