来年の4月から1年間、兵庫県立大学の在外研究制度を活用して、ルイジアナ州のバトンルージュにあるルイジアナ州立大(LSU)に嶽山准教授が留学します。
LSUではランドスケープのデザイン教育やアメリカの最新のプロジェクトを体験されるとのこと。今回の訪問は事前のご挨拶ということでお世話になるBruce G. Sharky先生の研究室を訪問されました。
LSUはランドスケープのデザイン教育において学部レベルで全米No.1、大学院レベルでNo.3の評価をもらっている大学ですが(DesignIntelligence magazine:2016)、その特徴としてField Trip Programや、Internshipなどの徹底した現場体験教育が挙げられます。
具体的にField Trip Programでは、10日間程度メキシコや中国などの1つの集落に滞在し、課題発掘からデザイン提案まで実践しています。Internshipも3ヶ月と長期間の研修となっています。
以上のような現場体験教育は、COC事業(大学等が自治体を中心に地域社会と連携し、全学的に地域を志向した教育・研究・社会貢献を進める事業)や大学間連携共同教育推進事業(地域や分野に応じて大学間が相互に連携し、社会の要請に応える共同の教育事業)に取り組んでいる本校の教育にも大いに参考になると考えられます。
また専門外からの学生に対する基礎教育もしっかりしていて、スケッチやパース、模型、カラーバランス、コラージュ、フォトモンタージュなど、多様なデザイン技術を学ぶことができます。本校も専門外の学生は多く入学されることから、基礎教育のあり方を考える際の参考にできると考えられます。
その他にもアメリカの最新プロジェクトについてヒアリングした結果、グリーンインフラに関する取り組みが多く、ミシガン州のLafayette Greensやニューヨーク州のHigh Line Parkが挙げられました。
留学中に、そのような事例についても調査し、次年度以降にはツアー企画が展開できるよう検討していく計画を考えています。