寒中のALPHAガーデン

寒中お見舞い申し上げます。

みなさま 新しい年を迎えお健やかにお過ごしのことと存じます。
花と緑のまちづくり研究室 ティーチングアシスタント 辻です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

近くへ行くと、素敵な香りが体の隅々広がってゆくようで癒されます。
凛として美しく、香りが素晴らしいニホンスイセン (日本水仙)
この花の香りを嗅ぐと、背筋が伸びるような気持ちになります。
この甘い爽やかな香りには優れた 鎮静作用があるとされ、
心が穏やかになり、呼吸を安定させ、血圧を下げる効果もあるそうです。
有名なシャネルの№5はスイセンの香水ともいわれます。
まだまだ冬は長いですが、春はもうすぐだな。。。と、なんとなく うれしくなりますね。
沈床花壇の噴水広場の向かい道路の斜面(分区園近く)
春を告げる草本として古くから親しまれており、
雪に埋もれていても春を訪れを知らせるので雪中花をも呼ばれています。
1年で最も寒い季節に健気に咲く水仙に、どこか希望も感じられます。
南あわじ市の灘黒岩水仙郷も見ごろを迎えているそうです。ALPHAのミニ水仙郷は2月ごろが見頃でしょうか。

 

一番寒い季節を迎えて、日本庭園も少しさびしげでですが、
片隅に甘い香りを漂わせ、ひっそりと見頃を迎えた
ソシンロウバイ ロウバイ科
1月中旬につぼみを採取し、風通しのよい日蔭で乾燥させます。
中国・東南アジアではこれを生薬として煎じ、鎮咳、解熱など に用いられているそうです。

 

寒いこの時期 一番彩り豊かなコニファー
お花が少なくなる冬に、さまざまな色の葉で目を楽しませてくれるコニファーです。
寒さに当たっていっそう鮮やかになっています。
コニファーとは、針葉樹の多くの仲間の総称です。
品種によって一年に何十センチも伸びるものや、
年に数センチしか延びず何年もかけて大樹になっていくものもあります。

 

ロックガーデンに寒空に鮮やかな赤の花 ギョリュウバイ フトモモ科
ギョリュウバイという名前はどことなく日本的ですが、
オーストラリア・ニュージーランドを中心に約40種が分布する常緑の低木
原産地では、マヌカハニーの蜜源であるとともに、
かつてはオーストラリアの移住者がお茶として利用したといわれています。
ギョリュウバイの和名の由来は、葉の姿がギョリュウ科の樹木「ギョリュウ(御柳)」に似ており、
梅のような花を咲かせることから。

 

遠くから見ると、うっすらつもった雪のように見える
近づくと、淡い紫色の、とても小さな花をたくさん咲かせたイオノプシディウム
派手ではありませんが、控えめで可愛らしい花です。
イオノプシディウム アブラナ科

 

【メタセコ花壇】
葉の落ちたメタセコイアもなかなか素敵です。

メタセコ花壇に変わったハボタンが。。。

ハボタン アブラナ科
花の少ない冬の季節に私たちの目を楽しませてくれています。 

 

【園芸療法ガーデン】ストック ‘キスミーローズ’ アブラナ科
ストックは別名アラセイトウとも呼ばれます。
淡路島はストックの産地で、島内に導入されたのは昭和10年と古い歴史があるそうです。
現在は淡路島オリジナルの品種として,「淡路ホワイト」「淡路ピンク」なるものがあるようです.

園芸療法ガーデンは、アリュッサム、ビオラ、ストック、ナデシコ、スイスチャード、カリフラワーなど
たくさんの種類が植えられています。

 

一般駐車場西側でほころび始めた シナマンサク マンサク科
早春開花のため「まず咲く」から、
まだ葉の開かないうちに、枝いっぱいに花をつけるので、万作という説があります。
よく見ると、まだ前年の種子の殻や枯葉が多くついたままの状態なのに、新しい花を咲かせています。
寒さに負けず、でも控え目な花をたくさん咲かせる凛とした姿に、
春の扉が少しずつ開いてくるんだなあと感じました。
シナマンサクの花は黄色く細い花弁が4枚で、基部がやや赤く色づきます。
日本原産のマンサクの花よりやや大きく、花弁はマンサクのように縮こまらないことが特徴です。

 

この時期に可愛い花をつけているのバラが。。。
名札にローズ‘スィートドリフト’とありました。

 

落葉樹は葉を落とし、植物も少ない季節で寂しい印象になっていますが、
ALPHAガーデンの植物たちは耐えながらも、花や可愛い実をつけているものあり、
私たちを楽しませてくれます。

寒気 厳しきおりでございますが、みなさま体調にお気をつけてお過ごしください。

平成30年1月23日(火)

 

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