秋涼のALPHAガーデン

お彼岸も過ぎ、学校の近くでは栗園の旗がはためき、
ススキも揺れて、日ごとに秋の風情が漂っていますが、
みなさま いかがお過ごしでしょうか。
花とみどりのまちづくり研究室 ティーチングアシスタントの辻です。

現在 学校では外壁工事及び設備関係の改修工事が行われています。
足場などが設置されておりますので、来校される折には十分にご注意ください。

秋涼の候のALPHAガーデンでは、風の庭の日本庭園に秋の風情が漂う、萩が咲いています。
萩は見分け方が難しく、専門家でも 間違えるそうです。
これは、ヤマハギだそうです。
山野に自生する丈夫なハギで、秋の七草の筆頭に挙げられているように、
すでに奈良時代から人々に親しまれていました。
万葉集にもたくさんの歌が詠まれている他、
絵画や工芸品にも古くから描かれてきた身近な花木です。

花は咲けども?・・・「葉見ず花見ず」
ところが、花茎があっという間にのび、花が咲くまで目立たず、
花だけが印象深く残り、花の後に出る葉っぱの記憶はほとんどないのが、何とも不思議です。
花が済むとまもなく葉っぱが出て、冬を越し翌年の3月末頃には枯れ、
秋になると、地中の鱗茎(球根)から花茎がのびてきて、花が咲く。
このことから韓国では、「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味から、
「サンチョ(相思華)」と呼ばれているそうです。
夏の暑さが落ち着いて、朝晩が涼しくなってくる秋の到来を感じさせる花。
彼岸花が花を落とす頃には秋本番を迎えることでしょう。。。

エルフガーデンでは、秋の七草のひとつ フジバカマが咲いています。
小さいうすいピンク色の花がたくさん咲き、全体に桜餅のような香りがします。
平安時代の女性は、これを干した茎や葉っぱを水につけて髪を洗ったそうで、
また、防虫剤、芳香剤、お茶などにも利用したようです。

こんな花も咲いてます。ハマトラノオ (浜虎の尾) オオバコ科(ゴマノハグサ科)
自生種は生育環境である海岸沿い岩場の開発により絶滅の危機に瀕し、
海岸の崖に生える多年草。総状花序を「虎の尾」にみたてて名付けられた。
葉は対生してやや肉質で艶があり、不明瞭な鋸歯もある。
茎の先に長い穂になった花序を作り、花を多数つける。
日本固有種、絶滅危惧Ⅱ類 (VU)

こちらもエルフガーデンのシオン(紫苑)
冬は茎葉が枯れますが、春に芽を吹いて、秋になると花を咲かせる宿根草です。
山野に自生する大型の野菊のイメージが強いですね。
涼秋誘う薄紫の花 楚々としたなかにも艶やかな雰囲気を持ってます。
今昔物語に親を亡くした子供が紫苑をお墓に植えて親をいつまでも思い続けたお話があります。
思い草、平安時代から愛されていた花です。

ガゼボ近くのスイフヨウ(酔芙蓉)です。
初秋の訪れの中に夏のなごりを探すように 開花期を延ばして咲く終わりかけの花は、
思わず頬ずりしてしまうほど愛おしいですね。
昔から、美しい人のたとえにされてきた 酔芙蓉、朝咲いて、夜にはしぼむ一日花です。
午前中は、色白美人さん でも、気温の高い盛夏では朝早くから 桃色になってしまうようです。
気温が下がって過ごしやすくなると、曇りの日にも、午後まで白い花が残っていてることがあります。

だんだんと、白い花びらの奥が紅でにじんでいくのも、風情がありますね。
午前白色→午後薄桃色→夕方濃い桃色→しぼむ

白き芙蓉 あかき芙蓉と かさなりて 児のゆく空に 秋の雨ふる (与謝野鉄幹)

ガゼボ近くと言えば、初夏に真っ白で雪のように花が咲く、
ナンジャモンジャと呼ばれる、ヒトツバタゴは 実がなってます。

メタセコ緑地では、斑入りの葉のホトトギスが咲いています。
冬の寒い時に人気のシモバシラの花も咲いてますよ。

 

園芸療法ガーデンでは、鮮やかな一年草がレイズドベッドに咲き乱れています。
夏のお花がまだまだ元気に咲き誇っています。

 

カリンの実がたわわに実ってました。

 

淡路花祭 2018秋 【高校生花とみどりのガーデン】
淡路島を挙げての花のイベント【淡路花祭 2018秋】が開催されています。
ALPHAガーデンの道路沿いには、
兵庫県内の高校11校が日頃学んだ知識や技術を活かした創造的なガーデニング作品と
淡路景観園芸学校が制作した庭の特別展示が登場してます。

なお、ガイドツアーも10月7日(日)・14日(日)に予定されています。
時 間:1回目11時〜、2回目13時半
場 所:兵庫県立淡路景観園芸学校
定 員:各回10名 計40名
問い合わせ先:(一財)淡路島くにうみ協会 0799-24-2001

 

こちらは、園芸学校が製作した特別展示

ALPHAガーデン風景は日に日に変っていってます。。。
季節の変わり目です、どうぞ体調にはお気をつけ下さい。

平成30年9月26日

PAGE TOP