小暑の候 存在感のある花々
暑中お見舞い申し上げます
暦の上では、小暑を過ぎ、梅雨明け前の雨の日が続いておりますが、
みなさま いかがお過ごしでしょうか。
花とみどりのまちづくり研究室ティーチングアシスタントの辻です。
今日は、雨が降ったり止んだりで、蒸し暑いですが、ALPHAガーデンの植物たちは、生き生きとしています。
そんな中、存在感のある花々を中心にこの時期のALPHAガーデンの花々をご紹介いたします。
(写真の花は、モントブレチアです)
タイタンビカスは、
アメリカフヨウ(H. moscheutos)と
モミジアオイ(H. coccineus)の
交配、選抜により誕生した、宿根草です。
ハイビスカス のような花姿から
『巨神タイタン』にちなんで、『タイタンビカス』と名づけられたそうです。
(原産地:日本 、株式会社 赤塚植物園 による開発)
驚異的な強さが備わっているそうで、あやかりたいものですね!
エルフガーデンの向かい側、ガゼボのすぐそばに
存在感のあるタイタンビカスが咲き始めていました。
ハイビスカスがずいぶん大きくしたような、
夏らしい存在感のある花です。
花径を測ってみると、なんと20㎝以上もありました!
ヒビスカス タイタンビカス・シリーズ(登録商標)
アオイ科
学名:Hibiscus Cultivar. Titanbicus Series
カンナは、日本には明治の末期にやってきたそうで、
栽培されているカンナはすべて園芸種で、
19世紀の中頃にフランスで改良され、
多くの種の交雑が行われた園芸植物。
カンナの仲間には食用のものがあるそうです。
根茎にデンプンが蓄積されていて、熱帯、亜熱帯地域では飼料、薬用、
食品加工原料などに利用されているそうです。
観賞用だけでなく食用のカンナがあるとは、知りませんでした。
いったいどんな味がするのでしょう。。。気になりますね!
観賞だけでないカンナの魅力をさらに知れたような気がしませんか?
エルフガーデンには、黄色で赤い斑入りの葉のカンナがあります。
一際目立つ高さのある花 カンナ
カンナ科 学名:Canna cvs. 原産地:熱帯アメリカ
花の色はさまざまで赤、黄色、橙色、桃色などがあります。
ここに植栽されているのは銅葉のカンナです。
トウゴマからはヒマシ油(蓖麻子油)がとれ、
意外と身近に利用されています。
天ぷら廃油の凝固剤や塗料、
食品添加物、化粧品などに利用されているそうです。
そして、年配の方々は、ヒマシ油と言えば、
低温でも固まりにくいため高いところを飛行する
航空機の潤滑油としても利用され、
第二次世界大戦前後大量に栽培された事があるそうです。
ひときわ目をひく、赤いトゲトゲただものではない感じを漂わせていますね。
トウゴマ(唐胡麻)トウダイグサ科 学名:Ricinus communis
原産地:熱帯アフリカですが、
名前から中国経由で渡来したようですね。
7~10に裂けた赤い葉脈の葉、赤いつやつやの茎、
房のような形で飛び出しているクリーム色の花、玉ねぎみたいなつぼみ。
思わず何なの?と問いたくなる容姿です。
真っ赤なトゲトゲは、触っても痛く無いんです一見、実かな?と思いますが、
これは実では無く、まだ雌花だそうです。
ふにゃっとしていて、どこか人工的な素材を思わせるさわり心地です。
果実になると、色は黒っぽくなり、とげも硬くなるようです。
種子はとても脂肪油が多く、そこにはリシノール酸という
瀉下作用のある成分が含まれているそうです。
穂状の花の上に葉のようホウが付き、
パイナップルに似ていることから、
パイナップルリリーと呼ばれています。
開花前のパイナップルリリーは、
まだ大きくなる前のパイナップルにそっくりさん。
別名のユーコミスという名前でも知られています。
花色は、淡黄、ピンクなどが知られていますが、
近年、品種改良も進み、草丈25~30cmの矮性種で、
芳香性のある白から緑に変化する花を持つ「プンクタータ」や、
紫系の独特の花色とブロンズがかる葉が
夏花壇のアクセントにもなる
「スパークリング バーガンディ」などもあります。
一見パイナップルがどうしてこんなところにあるの??
。。。と、思うのですが、よく見ると花なのですね。。。
パイナップルリリー キジカクシ科 学名:Eucomis autumnalis 原産地:南・中央アフリカ
エスパリエのナシ
エスパリエのヒメリンゴ
木のてっぺんでさえずっているのは、ホオジロのようです。。。
蒸し暑くてもALPHAガーデンにいると癒されます。
暑さはこれからが本番ですが、
どうぞ夏バテされませんように、
熱中症にはくれぐれも気をつけてくださいね。