初秋の訪れ ALPHAガーデン
9月半ばも過ぎ、日中はまだ暑さのなごりを感じますが、
みなさま いかがお過ごしでしょうか。
花とみどりのまちづくり研究室 ティーチングアシスタントの辻です。
学校の近くでは栗園やブドウ園の旗がはためき、ススキも揺れて、秋の風情が漂っています。
夕方のALPHAガーデン
ほんのりと頬を染めた美人さんのような花、ガゼボ近くのスイフヨウ(酔芙蓉)。
初秋の訪れの中に夏のなごりを探すように
開花期を延ばして咲く終わりかけの花は、思わず頬ずりしてしまうほど愛おしいですね。
スイフヨウ(酔芙蓉)
アオイ科 ハイビスカス属
学名:Hibiscus. Mutabilis f. versicolor
植栽場所:花の庭 ガゼボ近く
昔から、美しい人のたとえにされてきた 酔芙蓉、朝咲いて、夜にはしぼむ一日花です。
午前中に白い花も見てみましょう。。。
午前中は、色白美人さん
でも、気温の高い盛夏では朝早くから
桃色になってしまうようです。
気温が下がって過ごしやすくなると、
曇りの日にも、
午後まで白い花が残っていてることがあります。
だんだんと、白い花びらの奥が紅でにじんでいくのも、風情がありますね。
午前白色→午後薄桃色→夕方濃い桃色→しぼむ
白き芙蓉 あかき芙蓉と かさなりて 児のゆく空に 秋の雨ふる (与謝野鉄幹)
アメリカノウゼンカズラのアーチ
鮮やかなオレンジ色の花は、
この夏、猛暑でも頑張って咲いてくれました。
花の盛りは過ぎたのですが、風に揺れながら咲き登る花が、まだちらほら見られます。
あれれ、これは、実(サヤ)ですよね、
ちょっと珍しくないですか?しかも大きいんです!!
花はボタッっと落ちるのでこんな実ができるなんて驚きです。
そういえば。。。花蜜が甘いのか、アリがよく這っていました。
市道沿いのハマゴウ
草のように見えますが、
海岸の砂地に生える落葉小低木。
淡路島の浜辺でもよくみかける海浜植物。
地表を這うように茎を伸ばし、根を下ろして成長していくそうですが、
学校では横に這う場所がないので直立または斜めに立つ枝が多いです。
海浜を生息地としているので暑さや乾燥に強く、
塩風が当たる過酷な環境でも生きているだけあって、生命力の強さを感じます。
全体に灰褐色の軟微毛があり、葉を触ってみるとツルツルとして気持ちがいい。
葉には香りがあり、触れたりすると香りますよ。
ぜひ、試してみてくだいね。
葉や樹皮に香りがある事から、
葉や樹皮とシキミの葉、モクレンの樹皮を合わせて粉末にし、
お香や線香の材料にも使われていたとか。
ハマゴウは、実もさわやかで清々しいいい香り。
実の表面はコルク質で水に浮かぶそうです。
種子が海を漂ってその分布を広げていったもので、
太平洋沿岸、東アジア、オーストラリア、
太平洋の諸島に広く分布しています。
淡路島のハマゴウも異国の地から来た種かもしれないと思うと、
なんだか夢がありますよね。。。
果実は蔓荊子(マンケイシ)と呼ばれ、
頭痛薬、解熱剤、強壮剤に使われるそうです。
民間薬として花期の茎葉を刈り取って、
乾燥してから鍋で煮だしたものを
入浴剤としても使われ、神経痛、肩こり、筋肉痛などに効果があるそうです。
平安時代の貴族は、ハマゴウの種をつめて、枕にしていたそうです。
この実の枕で眠ったら、どんなにすてきな夢を見ることができるでしょうか。
これは何~んだ。。。
なんだか丸いコロコロしたもの。。。??
日本一小さいネズミのカヤネズミの巣だと教えていただきました。
親指ほどの大きさで、その体重は500円玉ほどだそうです。
ALPHAガーデンにカヤネズミがいると思うと、
ワクワクしますね!!
見つけても そっと見守ってくださいね。
8月26日には、園芸療法ガーデンで、
ALPHA Healing Garden クラブ
蒸し暑い中での作業、お疲れさまでした。
9月13日には、フィールド倶楽部のみなさまが
作業をされていました。
キャンパスはとても綺麗に管理され、
植物たちは生き生きしています。
日本庭園と多目的ホールの間に
雨庭が出来ています。
まだまだ、進化途中の雨庭
これからどんな風になるか 楽しみですね。
エルフガーデンでは、
秋の七草のひとつ
フジバカマが咲き出しました。
今日は、少し歩くと汗ばみましたが、季節は確実に秋へと進んでいます。
初秋の風情のALPHAガーデンへ、ぜひ遊びに来てくださいね。
お待ちしております。
平成28年9月16日