秋の訪れに咲く

朝夕は涼しく感じるようになり、体調をくずされておられませんでしょうか?
花とみどりのまちづくり研究室 ティーチングアシスタントの辻です。
学校近くでは栗園やブドウ園の旗がはためき、秋の風情です。
秋が少しずつ近づいているのを感じる今日この頃です。

風の庭の日本庭園に秋の風情が漂う、萩が咲いています。
萩は見分け方が難しく、専門家でも 間違えるそうです。
ヤマハギは山野に自生する丈夫なハギで、
秋の七草の筆頭に挙げられているように、
すでに奈良時代から人々に親しまれていました。
万葉集にもたくさんの歌が詠まれている他、
絵画や工芸品にも古くから描かれてきた身近な花木です。
花言葉は、「思案」、「思い」

ヤマハギ(山萩) マメ科  学名:Lespedeza bicolor

 

エルフガーデンにも秋の七草のひとつ,フジバカマ(藤袴)キク 科フジバカマ属が咲き出しました。
小さいうすいピンク色の花がたくさん咲き、全体に桜餅のような香りがします。
平安時代の女性は、これを干した茎や葉っぱを水につけて髪を洗ったそうで、
また、防虫剤、芳香剤、お茶などにも利用したようです。

 

エルフガーデンでは、こんな花も咲いてます。

ハマトラノオ (浜虎の尾) オオバコ科(ゴマノハグサ科)学名:Pseudolysimachion sieboldianum
自生種は生育環境である海岸沿い岩場の開発により絶滅の危機に瀕している。
海岸の崖に生える多年草。総状花序を「虎の尾」にみたてて名付けられた。
葉は対生してやや肉質で艶があり、不明瞭な鋸歯もある。
茎の先に長い穂になった花序を作り、花を多数つける。
日本固有種、絶滅危惧Ⅱ類 (VU)

ビオトープのそばで、ワレモコウ(吾亦紅)みっけ♪
バラ科 ワレモコウ属
学名:Sanguisorba officinalis
バラ科なんですよね。。。
枝分かれした茎の先に、楕円形をした暗赤色の花穂を上から順に咲かせていきます。
一つの花は4枚のガクからなり、花弁はありません。 

「吾(われ)も亦(また)紅(くれない)なりとひそやかに」(高浜 虚子)

生薬で地楡(ちゆ)といい、根っこを干したもの。
タンニン・サポニンを含み、収れん作用があって、
止血剤として用いられるそうです。
漢方では清肺湯、槐角丸などに配合されているそうです。
お薬になるだけでなく、若葉は食用にもなるそうです。
・・・どんな味がするのでしょうね・・

 

コロンとしたフォルムがかわいらしい。
ダンゴギク(団子菊)キク科 へレニウム属 学名:Helenium autumnale

へレニウム属(Helenium)は北アメリカに40種ほどがあり、
代表的なのは、ダンゴギクの和名がつけられている。
中央の舌状花が丸く団子のようになることから。
日本には園芸用として大正時代に渡来。
オータムナーレ種(H. autumnale)で、花の中心部が丸く盛り上がって目立ちます。
オータムナーレの名のとおり秋咲きです。
属名のヘレニウム(Helenium)は、古代ギリシャ時代トロイの若い王子パリスが恋に落ちた
スパルタの王妃ヘレンの名にちなんでいます。
成分のセスキテルペンに触れる事により、皮膚炎を起こすので、
切り口などから出てくる茎液には特に触れない方がいいかもしれませんね。
また、食用菊と間違わないように気を付けたいですね。
犬などのペットの誤食には特に注意が必要です。

タマスダレ(玉簾) ヒガンバナ科  学名:Zephyranthes candida
タマスダレは玉簾の意味で、南米ペルー原産で、明治初期に園芸用に導入されました。
地下に球根があり、痩せた場所にも良く耐えて次第に増えてきます。

風になびいて緩やかに揺れ、風の庭で見頃を迎えているのは、澄んだ青色の花と銀色がかった葉。
そのコントラストが爽やかでとても美しい。
トウテイラン(洞庭藍)オオバコ科(ゴマノハグサ科)クワガタソウ属
学名:Veronica ornata
 属名の Veronica は、聖者ベロニカに捧げられた名、種小名のornata は華美なという意味。
別名:秋咲きベロニカ 、ベロニカ オルナタ
クワガタソウ属やルリトラノオ属の園芸植物を総称して、「ベロニカ」名として出回っています。
花色の美しい藍色が、中国の洞庭湖の湖面の 色に由来すると言われています。
(洞庭藍は、洞庭湖のように藍いと言う意味だそうです。)

トラノオの仲間ですが、近畿地方や中国地方の 北部の限られた海岸沿いに自生し、
絶滅が心配されているそうです。
環境省のレッドリスト(2012)では、
「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されています。
絶滅危惧種ではありますが、性質は強健で育て易く、 年々広がり、たくさんの花を咲かせます。

神秘的な彼方の美しい湖水の色に憧れて洞庭藍の名を冠せられし花。

日本固有種で、江戸時代にはすでに園芸植物として栽培され、そのころにつけられた名だそうです。

花言葉は「汚れない心」
神秘的な美しい湖水に例えられた洞庭藍を見つけてくださいね。

 

学校の玄関では、素敵な寄せ植えでお客様をお迎えしています。

まだ、少し歩くと汗ばみますが、夏の暑さとは違い 気持ちが良かったです。
ALPHAガーデン風景は、日に日に変っていってます。

平成29年9月6日(水)

 

 

 

 

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