大寒のみぎり

寒中お見舞い申し上げます.。みなさまにおかれましては、
新しい年を迎えお健やかにお過ごしのことと存じます。
花と緑のまちづくり研究室 ティーチングアシスタント 辻です。

大寒が過ぎ、寒さが身にこたえますが、厳しい寒さに耐え忍ぶ木々に生命力を感じます。

寒いこの時期 一番彩り豊かなコニファーは寒さに当たっていっそう鮮やかになっています。
お花が少なくなる冬に、さまざまな色の葉で目を楽しませてくれます。
コニファーとは、針葉樹の多くの仲間の総称です。
品種によって一年に何十センチも伸びるものや、
年に数センチしか延びず何年もかけて大樹になっていくものもあります。

モクレン科の樹木たちの花芽も目立ってきました。 ハクモクレンです。
これから蕾がどんどん大きくなってきます。
サラサモクレン、コブシなどの花芽も膨らんでいます。

寒空に一輪、一輪と梅ほころびて。。。図書館棟そばの紅梅です。

玄関入口の侘助椿も咲き始めてますよ。
一重猪口咲き、紅色に白斑入り、可憐に慎ましく咲く姿が愛しい
以前、胡蝶侘助(コチョウワビスケ)とお聞きしました。

 

その根元では、赤い実の縁起物 センリョウ、マンリョウ

 

中に入ると。。。水仙のいい香りがしてきます。ウエルカムフラワーに、ほっこり♪します。

 

ロックガーデンで、この時期目立つのは、ギョリュウバイ
マヌカハニーと言えば知っている人も多くなるのではないでしょうか。
ピロリ菌や大腸菌など胃腸疾患の改善、
口内炎の防止などの効能があると言われている蜂蜜で、
マヌカハニーですが、ギョリュウバイの蜜を集めたものです。
美しい見た目に加え、実用性もあるのですね。

そのギョリュウバイの根元にひっそりと咲く、
ウインターアイリス(カンザキアヤメ)アヤメ科 アヤメ属
常緑多年草、地中海沿岸が原産。背丈が低く、花筒が長いのが特長。
寒空のロックガーデン風景に、薄紫の花が彩りを添え、
自然の中で咲く青い色合いで清々しく爽やかな気分になります。
この季節にアヤメ?と一瞬間違って咲いたのかなと思いましたが、
調べて見るとウインターアイリス(カンザキアヤメ)とありました。
花言葉は、『信じる者の幸せ』 だそうです。
たおやかな佇まい 控えめでいて凛とした美しさをもっているようです。

 

カラーガーデンの冬を鮮やかに彩ってくれる花々が咲いています。

 

 

 

道路沿いの花壇は、緑景観環境マネジメント研究科 植物管理技術演習花壇 

 

ガーデンの写真を撮っていたら、学生さんが声をかけてきました。
『この時期のガーデンのお気に入りは何ですか?」と尋ねてみると。。。
「アオキの実」と即座に答えがかえってきました。理由を尋ねると、
「緑の葉と赤い美のコントラストが素敵」だそうです。彼女は中国からの研究生。

 

メタセコ緑地では、スノードロップが咲いていました。
妖精が花になったらこんな感じだろうなぁ~
草丈は10cmほどと小さく、健気に咲く姿に癒されます。
「雪のしずく」あるいは「雪の耳飾り」とも言われる小さな花は、
春の訪れを真っ先に告げ、見る者の心に希望を与えてくれます。

 

園芸療法ガーデンでは、いろんな花々が彩りを添えています。
色とりどりの八重のストックが植えてありました。
和名はアラセイトウ。英名であるストックは「茎」を意味するどうですよ。
茎がまっすぐ伸び、その先に紫、白、赤といった色の花を咲かせます。
ストックはとても品種が多く、日本では50種以上もの品種が栽培されているそうです
ALPHAガーデンで見られるのは、花壇用に改良された小型の品種です。
これからどんどん開花して、冬の花壇を鮮やかに彩ってくれるでしょう。
淡路島はストックの切花生産地としても有名ですね。

どうしても冬のガーデンは寂しい印象になっていますが、
植物たちは冬の寒さに耐え、春の準備をしています。
可愛い花や可愛い実をつけているものあり、楽しませてくれます。
ALPHAガーデンでは、四季折々の情景があります。

寒気 厳しきおりでございますが、
みなさま体調にお気をつけてお過ごしください。

平成31年1月24日(木)

 

 

 

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