花色を添えて、サルスベリのある光景

残暑お見舞い申し上げます。
暦の上では、立秋を迎え先週は秋の気配を感じましたが、
また、暑さがぶり返してきました。
みなさまお変わりございませんでしょうか,
花とみどりのまちづくり研究室 ティーチングアシスタントの辻です。

・・・散れば咲き 散れば咲きして 百日紅 (加賀千代女)・・・

咲き誇る サルスベリ(百日紅) 
暑さにもめげず、次々とかわいらしい花をどんどん咲くという感じでたくましいですね。
樹肌がツルツルになって猿でも滑りそうだということからこの名があります。
学名はLagerstroemia indicaと、インド原産かと思われますが、
中国南部原産のミソハギ科の落葉樹で、花期が長いことから百日紅とも呼ばれます。
ALPHAガーデンには、たくさんサルスベリがあったのだと気がつきます。
ALPHAガーデンには、樹高が30cm程度の一才(イッサイ)サルスベリという品種もあります。

一才サルスベリは、花が咲く枝がちょうど目の高さにあり、お花が間近で見られます。

遠くから見ると クシュクシュした感じですが、近づいて見るとシベがクリンクリンで可愛いですね。
丸い蕾の先半分がゆで卵を山型に切ったように6つに裂けて、花弁が出ていて、
長い蕊に縮れた花弁が6枚 独特な花の形をしいますね。
花弁は絹地のフリルみたいで、触るとぽろり。
サルスベリは、房咲きの花なので、一つづつを気に留めていないのですが、
盆花のミソハギと同じ、ミソハギ科です。

 

水辺では、ミソハギ、ヒメガマが風に揺れて咲いています。蒲(ガマ)の穂は、
雌花の穂が肥大化してできた花穂です。

上の雄花穂と下の雌花穂の間が離れていて軸が見えるので、ヒメガマです。
(ガマは、雄花穂と下の雌花穂がくっついてつきます)触ってみると、意外な固さです。
1本に10万個の種が入っていて、晩秋になると中から綿毛が出てきて飛び散ります。
ガマは古来から生活用品に用いられ、若葉は食用とし、葉や茎で筵や簾を編み、
穂は綿の代わりに「ふとん」にしたそうで、「蒲団」という字はここからだそうです。
水中では、たくさんのメダカが静かに泳いでいました。
息をひそめてじっと座っていると、水の中の生き物たちが見られます。
せせらぎと共に、水の中の生き物も楽しんでみるのは、いかがでしょうか。

 

道路沿いに涼しげな咲かせているのは、ハマゴウ
シソ科(以前はクマツヅラ科)ハマゴウ属
草のように見えますが、海岸の砂地に生える落葉小低木だそうです。
淡路島の浜辺でもよくみかける海浜植物。
地表を這うように茎を伸ばし、根を下ろして成長していくそうですが、
学校では横に這う場所がないので直立または斜めに立つ枝が多いです。
海浜を生息地としているので暑さや乾燥に強く、
塩風が当たる過酷な環境でも生きているだけあって、生命力の強さを感じます。

一つ一つの花はこんな不思議な形をしてます。

近づいてみるといい香りがします。葉や樹皮に香りがある事から、葉や樹皮とシキミの葉、
モクレンの樹皮を合わせて粉末にし、お香や線香の材料にも使われていたとか。
入浴剤としても使われ、神経痛、肩こり、筋肉痛などに効果があるそうです。
平安時代の貴族は、ハマゴウの種をつめて、枕にしていたそうです。
この実の枕で眠ったら、どんなにすてきな夢を見ることができるでしょうか。

エルフガーデン

メタセコ緑地
今にもポン!と弾けそうな、紙風船。。。いえいえ、秋の七草のひとつ、キキョウのつぼみ
ナミアゲハでしょうか?

園芸療法ガーデンは暑さにも負けず、たくさんの花が元気に咲いています。

 

この暑い時期だからこそ、綺麗に咲いているお花もあります。
存在感のあるこの花
ヒビスカス タイタンビカス・シリーズ
ヒビスカス ‘タイタン ブライトレッド’ 

学生さんが施工したカラーガーデンのひとつです。
夏らしくて素敵ですね!

 

ほんの少し秋の気配を感じて。。。

図書館棟前のテーマコースで田植えをした稲

ハンカチの木、今年はたくさんの花を咲かせていたので、実もいっぱいぶらりんこ♪
ヤマボウシの実も少し色づいてきました。

まだまだ残暑が続きますが、夏バテなどされませんようにお体ご自愛ください。
みなさま体調に気を付けてお過ごしください。

平成30年8月21日

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