12月
こんにちは、花と緑のまちづくり研究室の柳川です。
冬至を迎える頃となりました。
皆様はいかがお過ごしですか!?
霜が降りる度に、ひと葉・またひと葉・・・
照葉が風に舞うと急ぎ足で冬がやってくる。
”冬枯れを多彩な実で紡ぐ” アルファガーデンです。
【四季の庭】
12月初旬 燃え立つばかりのイロハモミジ
古来から錦繍と讃えられ、紅葉する木の中で
燃え立つ色の鮮やかさが格別であることを、誰もが認めてきた。
右:ヤマモミジの双子の実種
プロペラ型になり、旅の準備完了だ。
風に乗りより遠くまで、これから新天地を求め旅にでる。
【多目的ホール前】
壁面を華やかに彩る ビオラのハンギングバスケット
ハボタンやシルバーリーフでまとめた
クリスマスリースの寄せ植え
クリスマスカラーといえば緑と赤
葉形の違うシルバーリーフで纏めているところが
本校らしく・新しい!!
【環境修復ゾーン】
日本綿花の実:ホワイトクリスマスにちなんで
この季節になるとよく見かける。
紀元前から栽培されてきたという有用植物・綿
日本でも古くから女の子が生まれると、嫁入り布団の綿づくりに盛んに栽培されてきた。
知られているようで、知られていない不思議な花と実だ。
綿花はアオイ科の仲間・オクラの花によく似ている。
この花から実が大きく膨らみ3・4片に割れ白い綿毛(コットンボール)が現れる。
右:割れた硬いさやから顔を出したばかり・・・
汚れのない綿の清らかな白さは、
シ~ンとした聖夜の空気感にふさわしい気がする。
聖夜 を彩る赤い実
クリスマス飾りの定番 西洋ヒイラギ(モチノキ科)と
チャイニーズホーリー:モチノキ科
中国原産の常緑樹(雌雄異株)
葉先に鋭いトゲがあり、年を経るに従い
四角ばった葉の尖りがとれ丸くなる。
ヨーロッパ原産の低木
アセビに似た白い花と、赤い実が
この時期一緒に見られる。
実は生食できるものの、ヤマモモに近い。
右:イヌマキ:マキ科の常緑針葉樹
つぶらな赤い果托の先に緑の種
二色だんごの実(可愛いですよね)
雌雄異株
赤い果托の部分:甘いゼリー状で生食できる。
緑の種:毒があり食べることなく運ばれ発根する。
可愛い実 色と形に惹かれた鳥たちは、
甘いおまけにつられイヌマキの生存戦略にのせられる。
お正月を 寿ぐ紅いの実
寒空の下で実をつける庭木は
赤いものが多い
南天(難転)・千両・万両・・・
艶やかな紅いの実や光沢をもった緑葉(常緑樹)に、
生命の象徴として
先人たちは、瑞祥の気持ちを抱いたのだろう。
右:センリョウの赤い実は葉上に
左:マンリョウの赤い実は葉の下に
お正月・一家の繁栄を赤い実に託して今も飾られている。
2020年 世界中がコロナ禍に翻弄された1年。
コロナ禍ではっきり見えてきたものがありました。それは・・・
人々の自然を求める心です。
ステイホームを強いられる中にあって、身近な自然・公共公園の在り方が見直され始めています。
自然環境との共生を本気で考える機会 を与えられた年となりました。
今年もあと半月余り、これから寒さも厳しくなってまいりますが、
どうぞお体にはご自愛くださいね。
少し早いめですが、 皆さまにとって良い年となりますように!!
令和 2年12月16日(記)