「イエローストーン国立公園へ飛び立ちます。学期が終わって少しゆっくりしたいところですが、次のインターン頑張ってきます」とのメールがありました。今回は、インターンについて聞いて みました。

インターンはどうやってみつけたのですか?日本にいる時から決まっていたのですか?

先生の紹介で実現しました。自分がインターンを通して学びたいことをいろいろな先生に(景観園芸学校以外の先生にも)話をしました。すると、本校の特任教授の方がイエローストーン国立公園でプロとしてガイドツアー会社で働いている本校の卒業生を知っていると紹介があり、スカイプで二度面接して決まりました。

インターンではどんなことをしているのですか? 

日本にあるアウトドアガイド養成専門学校の研修やイエローストーン国立公園のガイドツアーに同行しています。目的は「観光プログラムや教育プログラムの先進事例を学ぶこと」です。
また、モンタナ州立大学の講義を受けたり、ユニークな教育に取り組む小学校の授業を見学したり、「Quality of Life」を市のスローガンとして掲げるボーズマン市のまちづくりの取り組みを車で巡ってみたこともありました。休みの日には先輩家族とスキー場に行くなど毎日充実しています。

モンタナ州立大学の講義は「Citizen Science」という取り組みについてでした。かつて開発等により消失した湿地や残存する湿地保全のために市民ボランティアが主体となって保全調査を定期的に行うという取り組みです。最初に参加したボランティアがトレーニングを受けて自分たちで調査できるようになると、その方々が次のボランティアの人たちにトレーニングをして、どんどん保全調査ができる市民ボランティアが増えていき、結果的に研究者の仕事の一部をボランティアが担い、少ない研究費で調査ができる、という仕組みがとても興味深いと思いました。

小学校の授業はイタリアの教育メソッド(Montessori education)を取り入れた内容で、一つの授業からその科目のみならずいろいろな科目を絡めて学んでいることが印象的でした。例えば、イエローストーンにはいない日本のタカやフクロウなどの種とその特徴を紹介した際、大きさをセンチメートルからインチへ換算する計算をして理科と算数を一緒に勉強するという一場面が見られました。勉強をしなくてはならないというより、取り組んでいると自然に学んでいるという学習内容になっていることに感動しました。この小学校にはランドスケープデザインの授業もあり石をオブジェとして置くのではなく、あえて苔が付着した石を選ぶことで生き物について勉強するきっかけにする、植物も意図的にひまわりを植えてひまわりの種は算数の勉強に使うなど、場所の美しさだけでなく教育としての機能面を備えさせている点が特徴的です。
ワシントン大学でもこのようないろいろな視点からみて機能面(特にエコロジー)を考えてどうデザインするかということは鍛えられたと思います。

ボーズマン市のまちづくりについても紹介したいと思います。
ボーズマン市は今人口が増加し、経済が成長し続けており開発が至る所で進んでいます。そういった中、高い建物は建設されません。スーパーやホテル、銀行などもレンガ作りや落ち着いた色がほとんどです。これは山脈に囲まれたまちでどこからも山が綺麗に見ることができるように配慮するためです。
また、駐車場や家の電灯はすべて下を向いています。これは夜になると星空が綺麗に見えるこのまちの良さを失わないように、光が外にこぼれないように、配慮しているとのことです。これらの取り組みは市民がコミュニティプランという意見書を市役所に提出して、それを参考に市がまちづくりのルールを作っていることが大きな要因だそうです。市民が市に対して愛着と誇りを持ち、良いまちにしていこうという熱意を強く感じましたし、山をみる、星空をみるといった自然と寄り添いながら暮らすということが「Quality of Life」の内容に含まれていることに感動しました。また市ではもうひとつ、自然資源を活用したアクティビティ「アウトドアレクリエーション」を売りにしており、ボーズマン市の公式ホームページ(https://www.bozeman.net/ParksAndRec)には「ボーズマンの成長とQOLはハイクオリティの公園へのアクセスのしやすさが直接的関係にある」という記載もあります。
僕からするととてもユニークで学ぶことばかりなのですが、インターン先の方、つまりボーズマン市民の一人は「これは普通です」とさらっと話したことが、日本のまちづくりとの大きな違いを更に感じる一場面でした。

言いたいことを一言・二言でお願いします

留学も終盤にさしかかり、留学を通してまだまだ知らないこと、帰国後そして就職後に学ばなければならない、やらなければならないことがたくさん見えてきました。それは本当に膨大な量で、日本にいれば知らなくて済んだと思ったことも正直ありました。けれども知ってしまった以上は取り組んでいく責務があると思います。
トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムとしてどのような形であれ、日本に貢献することは義務だと思いますので、残りの留学生活一日一日を大切に過ごして頑張っていきたいと思います。

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