立秋の候 涼を求めて
暦の上では、立秋を迎えましたが、猛暑続きの毎日ですね。
みなさま いかがお過ごしでしょうか。
残暑お見舞い申し上げます。
花とみどりのまちづくり研究室 ティーチングアシスタントの辻です。
ALPHAガーデンの中でも「四季の庭」は、
流れる水の音が涼しさを感じ、思わずせせらぎの中に足を入れたくなります。
水辺では、盆花 ミソハギ、
ミズカンナ、ポンテデリアが咲いています。
水中では、たくさんのメダカが静かに泳いでいます。
息をひそめてじっと座っていると、
水の中の生き物たちが見られます。
せせらぎと共に、水の中の生き物も
楽しんでみるのは、いかがでしょうか。
ミズカンナにシオカラトンボがとまっていました。
花は茎先に穂状花序を出して、
巻き貝みたいなつぼみから紫色の花つけます。
近づいて見ると、不思議な形をした花です。
花に刺激を与えると花柱が飛び出してきます。
花に昆虫が潜り込むと、湾曲した花柱が動いて、
先端で昆虫を押さえつけます。
そして、花粉を昆虫に付けると同時に、
昆虫が付けてきた別の花の花粉を柱頭に付けるしくみのようです。
花はしばらく咲きますので、タイミングさえ良ければ、
この花柱の動きを見ることができますよ。
涼しさ感たっぷりに風にゆれる
蒲(ガマ)の穂と呼ばれる雌花の穂が
肥大化してできた花穂。
上の雄花穂と下の雌花穂の間が離れていて
軸が見えるので、ヒメガマです。
(ガマは、雄花穂と下の雌花穂がくっついてつく)
1本に10万個の種が入っていて、
晩秋になると中から綿毛が出てきて飛び散ります。
ガマの穂は、見た目ほわほわしてそうですが、
触ってみると、意外な固さです。
ガマは古来から生活用品に用いられ、
若葉は食用とし、葉や茎で筵や簾を編み、
穂は綿の代わりに「ふとん」にしたそうで、
「蒲団」という字はここからだそうです。
漢方では、穂の花粉を煎じて止血剤や利尿剤に用い、
切り傷や軽いやけどには患部に直接塗るという。
古事記に出てくる皮を剥がれた「因幡の白兎」は、
大国主命に教えられてガマの穂綿にくるまって、傷を治したと言いますが、
すでにこの頃から漢方の効能を知っていたのでしょうか。。。
風に吹かれてゆらゆら揺れ、涼しげな
淡い黄白色の尾を持つペンニセツム・ヴィロスム
原産地は、エチオピアだそうです。
ふわふわしていて、思わず触りたくなる。
和名をギンギツネと言います。
この揺れる穂の姿は、
まさしくその名に相応しいのですね。
エルフガーデンの涼を呼ぶ青い花
フリルのような、ひらひら花びらのおしゃれさん♪
このフリルがなんともいえず、可愛いですね。
オオボウシバナ(大帽子花)は、
アオバナ(青花)とも呼ばれ、
日本特産の染料植物として(友禅染の下書き)
滋賀県草津市近辺で栽培されてきました。
古くから栽培され、近江の特産品として記載された江戸時代の文献もあります。
現在も草津市で生産されており、草津市の花に指定されています。
暑い盛りの花が少なくなる時期に咲く、
花も葉も涼しげな、セイヨウニンジンボク。
花や葉に触れるだけでいい香りがします
暑さも忘れるさわやかな香りです。
花言葉「思慕」は、
空に向かって穂状に寄り添って咲くたくさんの淡く
繊細な薄紫の花をたとえたのでしょうか。
別名:チェストツリー 、バイテックスとも呼ばれ
女性ホルモンを整える薬効があるとされます。
母乳の出をよくしたりすることも知られています。
花後にできる果実も香りがあり、
風味はコショウに似てて香辛料として使われたそうです。
また、この木で作った杖を使うと、旅人を守ってくれるといわれており、
南ヨーロッパの巡礼者が用いるそうです。
ヨーロッパでは昔から、いろいろといわれのある身近な植物なのですね。
この暑い時期、心をさわやかに癒してくれます。
暑い盛りの花が少なくなる時期に咲く、花も葉も涼しげな、セイヨウニンジンボク。
花や葉に触れるだけでいい香りがします、暑さも忘れるさわやかな香りです。
・・・この暑い夏だからこそ、綺麗に咲いているお花もあります・・・
学生さんが施工したカラーガーデンのひとつです。
夏らしくて素敵ですね!テーマは「夏の情景」です。
この暑い中をフィールド管理して下さっている方々のお陰で、
キャンパスはとても綺麗に管理され、植物たちは生き生きしています。
まだまだ暑い日が続きますので、
みなさま体調に気を付けてお過ごしください。