今月のテーマは「花とみどりの地域づくりへの第一歩」(私たちを取り巻く環境としての農地や里山の現状について学ぶ)です。

 Aコースは11月4日(水)から7日(金)まで、Bコースは11月11日(水)から13日(金)までのそれぞれ3日間、兵庫県の環境とまちづくりガーデナーの役割や緑地の維持管理について学び、農業見学と体験、里山のめぐみと利活用について実習をしました。

 1日目の里山のめぐみと利活用では、実習林の竹林整備もかねて竹を伐り出し、炭化装置を使って竹炭を焼く準備をしました。

 竹を伐ることもほとんどの受講生が初めての体験で、隣の木に引っかかり倒すのに苦労する場面も多くみられました。

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 伐りだした竹を作業室に持ち帰り、炭化装置に入れる準備を行います。一定の長さに玉切りし、竹割器で四つ割りにしてから内側の節を取り、重ねてできるだけ多く入れます。炭化後の重量割合を見るために、重さも測定しました。

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 2日目の農業見学では、丹波市と多可町の地域の取り組みについて見学しました。
 丹波市では、青垣町の「NPO法人大名草(おざな)」を訪ねました。大名草の集落は四方を山に囲まれた集落で、農林業従事者の減少と高齢化による耕作放棄地の増加や山林の荒廃、独居高齢者の健康問題などの課題を解決するため、平成16年度に集落型NPO法人を立ち上げられました。

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 現在は、「愛菜館おなざ」を拠点として、農業振興活動を通じた集落全体の活性化に取り組んでおられます。

 

 

 


 その後、NPO事業で栽培された大納言小豆の収穫を体験させていただきました。みんな初めての体験でいい汗をかきました。
 昼食は、愛菜館おなざの心のこもった手作り弁当をいただきました。作業を頑張ったあとのお弁当はさらにおいしく感じられました。

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 昼食後は多可町に移動し、1か所目に加美区の「ラベンダーパーク多可」を訪ねました。
 平成20年にオープンしたラベンダー園には、5haの敷地に約3万株が植栽されています。NPO法人北播磨ラベンダー理事長から、ラベンダーの栽培やその加工などに地元集落が中心になって取り組んでいるお話を伺い、その後、園内を見学しました。ラベンダーの花の時期は過ぎていましたが、シーズン時には素晴らしい景観が広がることが想像されました。

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 多可町の2箇所目は、加美区岩座神(いさりがみ)です。
 ここは千ヶ峰中腹の急峻な地形を活かした棚田が多く残っており、平成8年からは棚田オーナー制度にも取り組まれています。「日本の棚田百選」にも選ばれている美しい景観を楽しみながら、ボランティアガイドの方の案内で集落を散策しました。

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3日目は、午前に緑地の維持管理として宿根草の手入れについて学び、

実際にシランが混み合った緑地の整備を行いました。

 

 

 

 

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 午後は初日に窯入れをした竹炭を取り出しました。乾燥しないままの竹を使ったこともあり、焼け方にムラができ、やや焼け過ぎた状態でしたが、一応、竹炭と竹酢液を得ることができました。みんなで分けて持って帰ってもらいました。

 その後、来月の収穫祭の打ち合わせと、分区園の手入れを行って終了しました。

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