このコースは、本科コースを修了された方や同等以上の講習を修了された方々を対象として、本校の各専門領域の教員が監修して1か月ごとの課題やプログラムを学習し、さらなるステップアップを図るもので、昨年度から新たに開講しました。
また、園芸文化・生活部門の観賞園芸においては、1年間を通じての花壇管理の実習を行います。
今年度の前期は、24名の受講生を迎えることとなりました。
今回はマスターコースのスタートとして、景観マネジメント部門の花と緑のまちづくりが担当となり、1日目はガイダンスの後、平田先生からマスターコースの目指すものと年間カリキュラム等について講義があり、全員の自己紹介をもとに各人の問題意識やまちづくりガーデナーとしての立ち位置を確認し、マスターコースで学ぶことの意義について考えました。
2日目は、中田インストラクターから「肥料と土づくり」、廣岡インストラクターから「樹木の基礎と見分け方」、林先生から「地域の花壇とボランティアづくり」についてのそれぞれ講義がありました。林先生からメタセコ緑地の経緯についての話もあり、皆さんでメタセコ緑地の観察も行いました。
3日目はいよいよ花と緑の栽培実習にはいりました。この時間は、園芸科学と実習の2項目を順次行っていき、1年間を通じて花壇の管理も学んでいくものです。前半の科学は、今回はビオラ、パンジーの交配実験を行いました。札埜先生から花の構造と交配の方法について説明を受けた後、各人一つずつビオラの鉢を受け取り、カラーガーデンなどのビオラの花壇におもむき、交配実験に挑戦しました。ピンセットを使った非常に細かな作業でしたので、皆さん苦労されたようです。うまく交配して種がつくといいですね。
2時間目に実習に移り、西作業室で花の種まきを行いました。プラグトレイにセンニチコウ、トレニア、インパチェンス、ジニア、マリーゴールド、アゲラタムなどの種子を一粒ずつ播きました。本科コースでも経験済みの作業でしたが、細かな種子の扱いはやはり苦労されていました。これらの花は6月の花壇定植の実習に利用する予定です。
播種作業の後、城山先生から雑草の除去についての話があり、メタセコ緑地の雑草取りを行いました。これから1年間実習と並行して、自分たちの苗を植える花壇と、メタセコ緑地の花壇管理を続けていく予定です。