10月から、後期のマスターコースが開講しました。後期も第8期の皆さん22人の参加で行っています。後期は月ごとに班単位で座席をローテーション。座席の場所が変わると、ちょっと気分も変わります。
10月
園芸の科学2(渋柿と甘柿)
甘柿と渋柿の違いや渋抜きの仕組みなどを学び、渋柿のアルコール脱渋を行いました。アルコール処理し袋で密閉した柿を自宅に持ち帰り、数日間保存すると渋が抜けます。自分自身で渋を抜いた柿はおいしく食べられます。
園芸生活を楽しむ(ミニガーデンの楽しみ方)
プロに学ぶ展示用ミニガーデンの作り方の授業です。コンセプトからイメージを膨らませて図面化していく手順を学び、施工を行いました。花の庭のメタセコイアの足元の花壇に素敵なミニガーデンができました。
11月
バリアフリーのまちづくり
校内やガーデンを車椅子に乗って移動し、バリアフリーに必要な考え方や工夫を体験しました。
ガーデン内はスロープが多く石畳の道は注意深くゆっくりと移動します。
里山管理の実践
校内の実習林において、植生調査を行い、班ごとに目標とする林を設定し、不要となる樹木の伐採作業を行いました。ノコギリを使うのは力がいりますが、安全に注意しながら次々に伐採。作業後の林は太陽の光が差しこんで明るくなりました。
伐採をした木の幹から年輪ディスクを切り取り、年輪を数えることで林の成り立ちの変化について推察しました。
12月
淡路の農業地見学
淡路市内でストックや花壇苗を生産している農家を見学しました。
花と緑の栽培実習(一年草花壇の管理)
冬春花壇のデザインの考え方を学び、キンセンカ、ビオラ、チューリップの球根などの植付を行いました。10月の講座で作ったミニガーデンの撤去作業も行いました。
公園を地域の元気の拠点に(淡路島公園)
淡路島公園で活動するボランティアの方々に実践活動のお話や、公園をより良くするための考え方などを聞きながら園内を案内していただきました。
竹を利用した遊びを企画・実施する
淡路島などで問題となっている竹林の現状と課題について学ぶとともに、モウソウチクやマダケ、ヤナギの枝を使ってミニ門松や餅花を作りました。
2月
パソコンを用いた情報発信や入手について(講義・実習)
パソコンを用いた情報発信や入手についての講義を受けました。信用できる情報と信用できない情報の区別や信用できる情報を検索するコツなどのお話がありました。
動植物を活用した地域おこしの事例集
雨が降り出す予報が出ていたので、講義前にフィールドに出て、朽木の中の生き物探しを行いました。また、花壇実習で作ったバイオネスト(剪定枝や伐採木などを円形に積み上げ、中に落葉、除草した草などを入れて堆肥を作り、花壇などに還元するというもの)の中にはカブトムシなどの幼虫がたくさんいました。
3月
園芸の科学4
培地の作成、シランの無菌播種、レックス・ベゴニアの葉片培養、ユリネの鱗片培養、ノジギクの茎頂培養など、専門的な機器を必要としない植物組織培養について学びました。
校外学習
花と緑の先進地見学-宇治市植物公園
今年度は宇治市植物園に見学に出かけました。公園職員の方によるフラワーツアーでは、温室の熱帯植物を詳しい解説付きで案内いただきました。また、普段は立ち入ることができないバックヤードも特別に見せていただけました。午後からは、当校の教員による園内のミニツアーがあり、早春の植物について詳しく観察することが出来ました。
全体発表会
お一人ずつ1年を通した成果やこれからの抱負を発表しました。意見交換もあり、皆さんのこれからの実践活動に期待です。
修了式では、修了証とまちづくりガーデナー・マスター認定証が授与されました。