今月は里山の保全と管理、花壇の栽培実習をテーマに、11月16日(水)から18日(金)の3日間実施しました。
1日目は恒例の花と緑の栽培実習で、前期で播種、鉢上げをしたパンジーやアリッサム、キンギョソウ、タツタナデシコなどの草花苗とチューリップなどの球根を、メタセコ緑地と沿道花壇に植付を行いました。
また科学ではカラーリーフ・プランツについてキメラ斑と定型斑の違いなどの講義を聞き、実際に拡大鏡でカラーリーフの観察を行いました。
2日目は、前期で樹木の調査を行った里山林について、各班で再度整備方法について検討を行った後、現地に入り整備作業を実施しました。
作業に入る前に伐採する木と残す木を確認し、テープでマーキングを行った後、伐採作業に取り掛かりました。狭い場所での作業のため、互いに声を掛け合って安全を確認しながら実施しました。伐採、整理作業の後、落葉掻きも行い、真っ暗だった林内は明るくきれいになりました。
また、作業前と作業後の相対照度の測定を行うとともに、3日目に年輪解析するためのサンプルの樹木を玉伐って持ち帰りました。
3日目は、前日伐木整理を行った森林の樹種構成や相対照度の変化などについて澤田先生から説明を聞いたのち、前日持ち帰った木から年輪ディスクを取り出して、年輪解析による森の成り立ちの推定を行いました。
年輪ディスクを取り出して年輪を観ることなど皆さん初めてで、年輪ディスクを間違わないよう正確に取り出す作業もなかなか大変だったようです。
取り出した年輪ディスクをルーペで細かく読み取り、何年前から放置された結果今の森林になったか、何年前に大きな環境の変化があったかなどを読み取ることができました。