今月のテーマは「花とみどりの地域づくりへの第一歩」(私たちを取り巻く環境としての農地や里山の現状について学ぶ)です。

11月7日(水)から9日(金)までの3日間、兵庫県の環境とまちづくりガーデナーの役割や緑地の維持管理について学び、農業地見学と体験、里山林の維持管理について実習を行いました。

1日目はまず平田先生から「兵庫県の環境とまちづくりガーデナーの役割」について講義を受けました。いろいろな木々の葉を落葉樹と常緑樹、広葉樹と針葉樹にグループで分類することから、里山林の樹木の分布や変遷について考え、その生い立ちについて学びました。引き続き2時間目は廣岡インストラクターより、里山林の現状と維持管理について講義を受けました。

   

 2日目は農業地の見学と実習で丹波地域と北播磨地域に行きました。

 最初の見学地は丹波市笛路村で、この集落ではアイ(I)ターンの若者が移住し、地元民との接点を大切にして、互いに集落の未来を築いていける関係を築き、今では休耕田も0となり、無農薬野菜などの生産だけでなく、自然環境を活かした保育事業や障害児・者との交流なども行っています。道が狭くバスが現地まで入れず、竹岡農園のスタッフの方々に乗用車でピストン運転での送迎までお世話になりました。到着後すぐに農場で小豆の収穫作業を体験し、その後集会所に移動して昼食の弁当をいただき、地元のリーダーである田中さんと、㈱竹岡農園を経営する竹岡さんから、いろいろな苦労話、移住者と地元民がうまくやっていくコツなどをお聞きしました。

   

 

2箇所目は多可町の岩座神(いさりがみ)です。ここは千ガ峰中腹の急峻な地形を活かした棚田が多く残っており、平成8年からは棚田オーナー制度にも取り組んでおられます。「日本の棚田百選」にも選ばれている美しい景観を楽しみながら、ボランティアガイドの方の案内で集落を散策しました。

   

 

3カ所目は同じ多可町の滞在型市民農園「フロイデン八千代」を訪ねました。60区画のコテージ付き貸農園はほぼ満杯で、多いときは十数件の予約待ちだそうです。それぞれ思い思いに野菜や花を育てながら楽しく滞在されている様子が伺えました。地元のまちづくりガーデナーOBの小林さんが案内してくださいました。

   

 


 3日目の里山林の維持管理実習では、実習林に赴き、放置された里山林の整備方法について実習を行いました。2グループに分かれ、下層の常緑樹を伐採・整理する作業と、竹炭に利用するための竹の伐り出しを行いました。

 樹木や竹を伐ることもほとんどの受講生が初めての体験で、鋸がうまく使えずなかなか伐れなかったり、隣の木や竹にひっかかり、倒すのに苦労する場面も多くみられました。 

   

 

 学校に戻ってから、午後には12月の収穫祭に向けた分区園の野菜の保育作業と実習林から伐り出した竹を割って竹炭の材料にする準備作業とを行いました。持ち帰った竹を一定の長さに玉切りし、竹割器で四つ割りにしてから内側の節を取り除く竹炭材料づくりはなかなか面白かったようです。また時間を少し延長して、12月の収穫祭に向けて各班ごとに料理する内容の打ち合わせを行いました。

   

 

    

 

          


 

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