澤田准教授と学生が地域の自然をテーマに行っている環境学習。今回は淡路市立浦小学校3年生に授業を行いました。

淡路市立浦小学校3学期の環境学習 ~七草がゆを食べよう~

 1月18日、教職員2名と学生3名で、淡路市立浦小学校に「七草がゆ」の授業に行ってきました。野草を摘んで食べる体験を通して、児童たちに身近な自然への興味をもってもらいたい、また、自分たちが暮らす地域の楽しさに気がついてもらいたい、という思いでこの授業をおこなっています。

 この授業では、児童たちは事前に父母世代および祖父母世代に七草がゆに関するインタビューをしてきます。インタビューによると、祖父母世代は摘んできた野草で七草がゆをつくった人が多く、父母世代はお店で買った七草セットで七草がゆをつくった人が多かったようです。

 授業では祖父母世代に倣い、田んぼの草を摘んで七草がゆをつくります。この小学校には、田んぼがあります。学校用にわざわざ作られた田んぼではなく、古くからある本物の田んぼです。この田んぼには多種多様な水田雑草や畑地雑草が生えているので、七草がゆの授業にはうってつけです。

 野草を摘んで来たら、新聞紙に広げ、間違った草が混じっていないか、ていねいに確認してから調理をします。調理は、できれば児童たちにさせてあげたいところですが、コロナ禍なので断念。しっかりと感染対策をして大人だけで調理から配膳までをやりました。このとき、調理室にカメラを設置して、調理の一部始終を別室の児童に生中継でとどけました。これは、摘んだ野草が口に入るまでをとぎれずに体験してもらうための工夫です。

 児童たちの様子は、この下の、参加した学生のレポートをぜひ読んでください。

 


七草って?どんな姿をしているの?楽しくレクチャー
学校の田んぼでみんなで摘んだ野草。たくさん採れました。
調理のようすを生中継。おかゆに野草を投入すると歓声が!
七草がゆ、出来上がり!


 

小学校での環境学習(七草がゆ)に参加しました

園芸療法課程 全寮制 内村友美

今回、環境学習に参加し驚いたのは、ほとんどの子供たちが七草がゆを食べたことがない、と答えたことです。私は幼い頃から毎年、当たり前のように食べていたので、とても驚きでした。

子供たちと田んぼへ行き、七草のうち、なずな(ナズナ)、はこべら(ハコベ)、ほとけのざ(コオニタビラコ)、ごぎょう(ハハコグサ)の4種を班に分かれて探しました。

「これは違うかな?」と相談しながら摘んだり、「こっちにいっぱいあるよ!」と他の班にも教えてあげたり、皆で協力しながらざるいっぱいに七草を集めました。

集めた七草でおかゆを作り(コロナ対策をしっかり行い)皆で食べました。おかわりをする子たちも多く「意外と苦くなかった」「また食べたい」という感想を述べていました。

私も外で摘んだ七草を使いおかゆを作ったのは人生で初めてで、母の作る七草がゆも美味しいのですが、子供たちや先生、参加した皆で集め作った七草がゆも、いつもとは違う美味しさがありました。

植物を通して新たな発見や驚きを得たり、皆で喜びを共有したり、このような経験を子供たちが身近な場所で体験できることは、とても幸せなことだと思います。今回この経験を子供たちと共に体験でき、私にとっても貴重な思い出となりました。

 

 

 

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