コガタスズメバチの働きバチ
「ハチに注意!」の立看板(神戸市)


写真は、スズメバチ(種類はコガタスズメバチ)の働きバチです。働きバチですから、雌ですね。したがって、1本の毒針を持っています。指は、私の指です。

都会では自然が失われて昆虫の多様性が著しく減少し、みどりや生きものの重要性が叫ばれます。

しかし地方では、人間と自然や生きものとの距離は遠く、縁が薄く、人々もそれほどみどりや生きものに関心が無いように思います。

公園や街中でも、「ハチに注意!」などという大きな文字が頻繁に目につきますが、「ハチに注意ってなんだろう?」と思います。私の家の近くの公園では、一年中、10メートルほどの間隔で看板が立っています。写真は、いかにも性格が悪く、怒りっぽく、憎らしいもののように描かれています。

人間をスズメバチ等の被害から守りたいという気持ちはよく分かるし、当然と思います。しかし、スズメバチとアシナガバチの区別もなく、ただハチというだけで恐れ、嫌い、逃げ、殺虫剤などで攻撃して殺したりするのは、とても野蛮なことと思います。この言葉が独り歩きし、ハチはもちろん、アブやハエまでも恐れる子どもたちが多くいる日本の社会では、生きものとの共存はまだまだ遠い遠い未来のことと思わざるを得ません。

例えば、もっとも「獰猛」などと言われて恐れられているスズメバチの仲間でも、「攻撃性」はまったくありません。こうしたハチたちは、子孫を残すために高度に社会化され、人間に構っている暇はありません。人間の方でわざわざちょっかいを出すために、その反撃をすることがあり、そのことに気づかずに「何もしないのに攻撃された」ということになるのです。

淡路景観園芸学校/兵庫県立大学大学院での学生生活は、全国唯一、恵まれた環境のなかで、こうした生きものとしてのみどりの生の姿を体感し、これまでの価値観が大きく変わるきっかけになると思います。

 

 

 

 

 

 

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