今回の復興支援活動は、主として東松島市宮戸島の月浜地区で、3月に行う植栽支援活動の場所の調査及び園芸療法を活用したプログラムの提供を行いました。また石巻市では、大勢の子供たちが亡くなった大川小学校区の長面地区の番屋の緑化活動の支援を行いました。

活動の経緯と内容は以下の通りです。

1.植栽適地の調査

2月23日13時~14時には、東松島市宮戸島月浜地区の高台移転地区および五十鈴神社周辺で(特定非営利法人)アルファグリーンネット(AGN)とともに、緑化計画に関わる調査を行いました。高台移転地区では、まだ住宅移転が完成していず、公民館用地等はあるものの、まだ周辺の緑化計画がなく、植栽適所を選定するには至りませんでした。また、五十鈴準者周辺では、神社の回りに数本の植栽がされていまあすが、境内は狭く、植栽に適する場所が見当たりませんでした。神社の氏子総代さんのお話では、サルスベリや、サザンカ、カンツバキ、ブルーベリーなど、四季を通じて花の見られる樹種の希望がありましたが、国の特別名勝地区でもあるので、その整合性を検討する必要があります。月浜の海岸地区では、現在防潮堤工事が行われており、海岸近くに案内書や下水処理場などの恒久施設が完成していました。これらの周辺に植栽に適した広い場所があり、植栽の適地と認識されました。

2.フラワーアレンジメント等の園芸療法を活用したプログラムの提供

宮戸市民センターで開催したプログラムは約30名が参加され、盛況に終わりました。事前に周知して希望者を募り、月浜、大浜、室浜、そして里浜の4地区からの参加者が集まりました。定員を超える申し込みがあったそうですが、材料に限りがあったので、30名ということになってしまいました。


3.花壇の緑化活動

石巻市雄勝町尾野崎 長面浦番屋の東側、南側、北側の3つの花壇に植栽しました。長面浦番屋は2014年10月に日仏共同プロジェクトで完成したばかりの平屋、全木造の建物です。花壇はすでに準備されており、淡路景観園芸学校の教員や園芸療法士、また、卒業生が、施肥~植え付け作業を地元のひと達およそ20名といっしょに行いました。作業しているとNHK仙台放送局がTV撮影にやってきて、作業風景を撮影しておりました。作業終了後、番屋(漁師が休憩、食事をする処)で地元の皆さんが昼食を準備してくださり、地元名産の「ながつらうら牡蠣」をたくさん料理してくださいました。皆さん歓迎してくださり、とてもありがたく感じましたが、お話を伺う中で聞いた、息子さんやお孫さんをなくされている住民の方のお話は、とてもつらいものでした。



その後、石巻市雄勝町 雄勝ローズファクトリーに移動して花苗の植栽を行いました。ただ花壇はやっと雪が融けた状態であり、春の植栽計画はこれからの状態でしたので、花苗を地元のひとに提供して、植栽をお願いしてきました。(林)

4.資料
宮戸市民センターHP
http://miyato.main.jp/index.html

長面浦番屋
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2014/10/20141009t13003.htm
http://www.shiminnokizunaj.org/archives/241

雄勝ローズファクトリーガーデン
http://ogatsu-flowerstory.com/about/

 

 

 

 

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