平成31年3月22日(金)兵庫県立大学の学位記授与式が行われました。その後、授与式会場内で、研究科修了生の代表6人が美濃研究科長を囲んで研究科で過ごした2年間を振り返って思い出を語り合いました。

 

研究科長:皆さん、学位記の授与おめでとうございます。これから皆さんは各方面へ旅立たれ、活躍されるわけですが、最後に2年間の学校生活の中で印象深かったことや、始めと終わりで何が変わったかとかお話しをお聞かせください。 

 

山内:入学前は狭い中(環境)に入る印象だったのですが、入学してみると実際の公園など現場に行くことが多く広い範囲で学ぶことが多いのが意外でした。

研究科長:OBに意見を聞くと幅広い現場を見たことが仕事をする上で良かったと言う人が多いですね。学生時代は認識があまり無かったが働きだした後で良かったと感じているようです。

吉野:学校に来る前は淡路についてよく分からなかった。入ってからは地域の人と接することが多く、そこでやりたいことを見つけられたのが良かったです。

研究科長:吉野さんは2年生が1年を通して取り組む実践演習も地域に関連するテーマでしたね。


眞鍋:この学校に入って建物の概念が変わりました。建物を植物の特性と関連して学べたことが良かったです。

研究科長:学校設立時の理念のひとつには、植物とデザインの両方が分かる人を育てようというのが大きな柱のひとつでした。分野をまたいでスキルを持っている人はなかなかいませんからね。

眞鍋:緑を活かすことを目指している先生が多いのも特徴かと思います。

陳:学校に入るまでは日本造園を目指していました。学校に入り先生方から園芸を学んだので、中国に帰ったら園芸の知識を活用してみたいと思います。

研究科長:園芸というとヨーロッパのイメージがありますが、日本は江戸時代に庶民の文化として普及した経緯があります。西洋とはまた成り立ちが違う部分があるかもしれません。

孫:初め日本語の授業がわかりづらく困りましたが、見学の授業があり面白く好きでした。中国ではそのような講義はないので。

研究科長:色んなところに見学に行けるのは学生の特権です。社会に出たらなかなか経験できないです。

校外での演習が多いのもカリキュラムの特徴

劉:学生時代学んだ分野と別分野だったので最初は苦労しました。この学校は知り合いの先輩から聞いて入りましたが、異なる分野の学生が仲良く学べて良かったです。

研究科長:ひとつだけでなく、それ以上の専門分野を知っているのは本当にいいことです。繰り返しになりますが、世の中にはそのような人はあまりいません。学校に色々な分野の教員がいて様々な事が学べるのも特徴ですね。

劉:この学校に入って人生が面白くなりました。

いろいろな分野の教員による授業

研究科長:学生は教員を含めて学校を大いに活用すれば良いです。本校は同級生同士の横の繋がりは強いのですが、先輩後輩同士の縦の繋がりまだまだこれからです。我々教員も縦の繋がりを強くできるよう頑張ります。

研究科長:生活面はどうですか?

劉:淡路島は玉葱が美味しい。中国に帰るとき大量に持って帰りました。淡路島の玉葱は高いですが、淡路の人は親切で無料でいただけることも多かったです。

研究科長:淡路島ではもらえることが多いのですかね。

吉野:先生方からもいただきました。

研究科長:学生と教員の繋がりが強いのも良いところです。学生にとって贅沢な状況です。また、中瀬学長はじめ有名な先生も多いです。

劉:学生数に対し先生の数が多く、とてもいいです。

劉:一方、バスはなかなか公的交通機関と時間が合わない。

研究科長:寮に入ったら自動車を持っている人と仲良くするほうがいいですね。飲み会があったら同級生などに頼んでいるケースがあると聞いていますが。

吉野:そういうケースはありますね。

研究科長:世の中、そういった人付き合いが大事です。ところで、今年度の就職はどこが多いのですか?

山内里佳:関東・関西で半分くらいですかね。

研究科長:東京はOBやOGも多いです。昨年は横浜で勉強会的なOBOG会を実施しました。仙台から来たOGもいました。2019年度から非常勤講師にOBOGを増やすことを計画しています。先輩が話すのは説得力がありますから。みなさんもぜひそのような一人として学校に戻ってきてください。

参加者:孫、陳、眞鍋、山内、吉野、劉(学生6名)

平成31年3月22日(金)

 於神戸国際会館にて


修了後の活躍を期待しています!

 

 

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