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東松島市宮戸地区では、地区の地域復興計画の策定を検討しています。特に月浜地区では、従来「花いっぱいのまちづくり」が進められていましたが、更地となった漁村集落を将来どのように利活用するかが大きな課題となっています。今回の支援活動では地域住民との公園づくりワークショップと、集落跡地における市民参加型緑化活動のための現地調査(主として土壌調査と景観調査)、行政関連部局等へのヒアリングを「阪神グリーンネット」の方々と共同で行いました。

まず公園づくりワークショップは地元住民11名(女性9名、男性2名)の参加があり3班に分かれて議論を行いました。議論のテーマは「月浜に残したいイメージ」「月浜に作りたいモノとコト」「月浜に作っては困るモノとコト」の3つとしました。 議論の結果は図(最上部の写真)のとおりまとめました。「もともとこの地区の海岸にシュロの木が植栽されていたが津波によってほとんど流されてしまった。もう一度植栽したい」「月浜の浜は他の浜と異なり波が押し寄せてくる。したがってゴミは多いが引き潮で流されてしまう心配がなく安全な浜である。他の浜は引き潮できれいだが安全でない」「集落跡地にはほら穴がある。昔から倉庫として利用していた。ボラと呼んでいる」などの意見が聞かれました。

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次に集落跡地における市民参加型緑化活動を推進する際に土壌の科学性を測定し土壌改良の必要性について検討を行いました。試料は地表から10cm程度の深さで採取し、2個の試料(試料A,B)について検査を行いました。結果、酸度を示すPHは8.12、塩類の多さを示すECは1.95と海水による影響が残っていることがわかりました。市民が植栽しているチューリップはPH8でも生育可能な植物であり、そういった塩に強い草花を用いるか,もしくは大量の水で塩を抜くことも課題として残りました。

最後に宮戸コミュニティセンター所長、小野東松島市会議員、東松島市市民協働課などの関連部局にお話を伺い今後の公園づくりやまちづくりに関するご意見を頂戴しました。「ぜひコーディネーター役を担ってほしい」とのこと。身の引き締まる思いでした。関係者の皆さん、ありがとうございました!

林まゆみ・嶽山洋志・大川実生・冨井貴之

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