日増しに春を感じられる平成28年3月11日(金)に兵庫県立淡路景観園芸学校の修了式が開催されました。 直後の緊張もさめやらぬ中、研究科修了生の代表6人が藤原研究科長を囲んで研究科で過ごした2年間をふりかえって想い出を語り合いました。

 

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4藤原:今日の修了式で、皆さんに兵庫県景観園芸士の認定書が授与されました。おめでとうございます。早速ですが、この2年間を振り返って、学内外・寮生活などいろんな事をお聞かせいただけたらと思います。

藤原:この2年間は長かったですか?

学生:短かった。

梅崎:いっぱいやることがあったので、充実していて、あっという間でした。

長谷川:課題やイベントなどでとても忙しかった。

美馬:3年あったら、もっと植物の勉強ができたのに早かったです。

藤原:勉強は一生続くと思うので頑張ってください。

藤原:では、一番印象に残ったことは?

 

劉楠:梅崎さんとカナダの「ナイアガラ園芸学校」へ2週間行ったことがとても印象に残りました。

長谷川:実践演習が印象に残りました。去年の今頃から、データ取りをしていました。

梅崎:1年生の時は、何でもやろうと思っていましたが、2年生になってからは、一つのことに集中してやれました。

美馬:実践演習も印象に残っていますが、この学校に初めて来たときの景色とかの景観のインパクトがすごかった。

松岡:実践演習では、神戸市の市民花壇に取り組みましたが、行政の方と一緒に広報活動を行い、40名ほど集めて、講習会を開催できたことがとても印象に残っています。

野下:演習の記憶が濃いです。スクールバスで遠いところに見学に出かけ、見たこと、聞いたことのない地域のことを知ることができ、わくわくして時間の経つのも早かったです。

藤原:演習で色々な経験や学びがあり楽しかったですね。

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藤原:寮生活はどうでしたか? 

美馬:初めての一人暮らしだったのですが、友達が同じ寮にいるので、安心できました。

梅崎:学校で疲れても、すぐに部屋に帰られるから良かったです。

劉楠:学校から5分以内で帰られるので、両親も安心しました。また、家賃がいらないのも魅力でした。

藤原:ご両親に入学時の早い段階でこのキャンパスや学校施設を見ていただいていれば、早くから安心していただけるということですね。
1人になりたいと思ったことは?

野下:プライベートな時間が欲しいと思ったときは、自分の部屋に帰るだけで、解消できた。

藤原:学生生活で良かったところは?

美馬:木工が好きだったので、西作業室へ行けば道具が揃っておりすぐ間に合うので、嬉しかった。

長谷川:年の離れた社会人経験者や、他分野からも入学されており、いろんな人と知り合いになれて良かった。

美馬:いろんな年代の人がいることが良かった。

梅崎:留学生が多いのも特徴で、中国料理を食べさせてもらった。そんな交流が楽しかった。

長谷川:洲本で「かいぼり」を経験させてもらって、海の栄養のために行っているとか、いろんな話も聞かせてもらって、勉強になりました。

梅崎:淡路市摩耶地区の地域活性化の取り組みでは、地元の人たちが、若い人が来てくれてと喜んでくれ嬉しかったです。

野下:淡路市柳沢地区へ何度か行き、地域の方とワークショップを行い、いろんな提案をすると、喜んでくださった。この地区の老人パワーには圧倒されました。都会ではとても考えられません。

藤原:生涯学習コース修了生主体のNPO法人であるAGN(アルファグリーンネット)さん達との交流はどうでしたか?

長谷川:最初は怖かったけれど、ALPHA祭後から濃い関係になり、いろんなことを教わりました。

藤原:先生方はどうでしたか?

長谷川:先生との距離は、めちゃくちゃ近いです。

松岡:食事に連れて行ってくださいました。

梅崎:些細なこと(質問)でも、何倍にもして返してくださり、嬉しかった。

藤原:そうですね。教員と学生の関係が近いところが特徴ですね。

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実践演習はおもしろかったですか?

美馬:方向性がなかなか定まらずしんどかった。精神的、体力的にも追い詰められた時期があった。やるべきことが決まれば、すーっと行くが、見つかるまで大変だったです。2年生の1年間は、研究テーマでもある、漁港のことを普段からずーっと考えて過ごしたような気がします。

藤原:ずっと考えておくことは大事ですね。その経験があって課題解決のヒントが出てきたものと思います。
達成感はありましたか?

美馬:あと2ヶ月欲しかった。後悔した部分がたくさんありました。

劉楠:私ももう一度チャンスがあれば、チャレンジしたいと思います。ゼミの途中で、悔しくて何度も泣いたことがありました。

美馬:今までやったことのないことで、道を切り開いて進んでゆくのは大変でした。

藤原:実践演習は自ら課題を発掘して、調査研究をもとに分析し、課題解決のための提案や実践や作品制作を行い、その効果検証を行う一連のプロセスを主体的に行うものなので、道を切り開くことが大変だったと思います。でもそれが皆さんの力になったと思います。ごくろうさまでした。
実践演習で役に立ったことはありますか?

梅崎:1年を通して、植物の栽培をしていたので、植物管理の方法が身につきました。専門職大学院のポリシーである、高度専門職業人に、一歩でも近づいた気がしました。

藤原:この学校に興味を持ってくれた後輩達に一言お願いします。

長谷川:僕は、社会人経験で入学したけれど、実践的な経験ができ、とても良かったです。大卒の資格があれば、社会人でも入れるので、新しいことにチャレンジしようと思えば、是非来てみたらいいと思います。

松岡:1年生の時に興味を持った内容を2年生で深めていけたことが良かったと思います。

梅崎:欲張っていろんなことを経験して欲しい。領域にとらわれずに。

美馬:自分の専門を大事にしながら、更に緑をプラスして学べばよいと思う。

藤原:自分のこれまでの専門性や経験にALPHAで学んだことを上乗せして活かせるところがここの良いところだと思います。ぜひここでの学びや経験を活かしてください。

野下:今、ちょっと後悔している。毎日朝早く起きて植物の管理や観察を積極的にもっと関わったら良かったと思いました。授業以外にもいろんな先生やいろんな地域に関わっていったので、大変いい刺激になりました。

美馬:もう一度入学したら、もう少しうまく過ごせるかも分からない(笑)。

藤原:やりつくすということはできることではないので、皆さん、色々な他ではできない経験ができたのではないかと思います。後輩たちにも積極的に取り組む姿勢を伝えてください。最後に社会人になってやりたいことは?

梅崎:都市の緑化。デザインから管理までトータルで。

野下:どうやって緑に関われるか、身近な緑を今ある環境の中で、緑を楽しめる公園づくりをしたい。

劉楠:デザイン(ソフト)や少しでも植物をさわって、現場も知って、メンテナンス(管理)もしたい。

長谷川:僕は食品関係の会社に就職するけれども、今あるものの魅力を再発見し、提案できるような、食の元も環境・緑とは切り離せないので、食品という違う分野から色々提案していきたいと思います。

松岡:今まで、学生で責任も甘かったと思います。今後は公務員という立場で地域のリクエストを見つけ、解決していきたいと思います。

美馬:公園管理はいろんな人と関わるので、その中で、知り合いをつくり、得意分野をつくって、個性を主張したいので、勉強はこれからも続けたいです。

藤原:2年間よく頑張りました。また本日は貴重なお話しどうもありがとうございました。これからもお元気でご活躍ください。

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