2023 年3月10 日に兵庫県立淡路景観園芸学校修了式が当校多目的ホールで行われました。その後、研究科修了生5人が沈研究科科長を囲んで研究科で過ごした2 年間を振り返って思い出を語り合いました。

研究科長:本日は卒業おめでとうございます。皆さんは淡路キャンパスで2 年間を過ごしましたが、この2年間はどうでしたか、感想を聞かせてください。 まず、A さんに伺います。A さんは社会人を経験して入学していますが、 どのような考えがあって入学されましたか。

A さん: 元々この分野に興味がありました。2 年間、学生としてできることは何でもやりましたし、授業も沢山とりました。

研究科長:A さんはほとんどの授業をとったのではないかと、そのイメージがあります。

A さん:面白い授業ばかりだったし、楽しかったです。ここでは学部生だった時より勉強を頑張りました。

研究科長:卒業後どうされますか。卒業研究対象地の徳島県上勝町に行くと聞いています。私も上勝に行ってみたいと思っていますが、中々チャンスがなかったです。

A さん:暫くはそこで頑張りたいです。上勝町は意外とここから近い。

研究科長:私もぜひ見に行きます。その土地に潜んでいる過去にあった人と自然を調和した生活知恵やラーフスタイル、ものづくりなど、まだまだ発掘する必要があります。A さんはそこで自分の好きな仕事ができとても良いことだと思いますし、将来にも期待しています。



研究科長: B さんはどうですか。

B さん :私は元々農学の専門ではなかったのですが、勉強したいと思っていました。デザインもやったことがなかったですが、ここにきて学部時代より勉強を頑張りました。2年生になり、研究の関係で地域に入ることで地域の人たちと出会い大変ためになりました。

研究科長:福岡市の現地でずっとひとりで頑張っていましたね。

B さん :ひとりでやっていました。地域の方々との縁を大切にしてこれからも頑張っていきたいと思います。

研究科長: B さんは入学までデザインをやったことがなかったですが、入学後ひとりでもデザインコンペに参加するなど、前向きに頑張っていました。今後も期待したいです。

C さん :この2年間あっという間に過ぎました。入学したのがついこの間のように感じます。

研究科長:2年間は本当に早い。C さんさんは東京から来たが不便はなかったですか。C さんは元々造園分野の大学を卒業したことで、この大学院修了生のSNS でこの研究科を知ったみたいですが、入学して勉強はどうでしたか。

C さん :1年生の授業では実践的に学ぶことが多く、とてもためになりました。

D さん :私も学部時代より頑張って勉強した。ここでは勉強したことしか覚えていないくらいです。

研究科長:D さんは勉強好きだからねえ。修士課程在学中に自分の研究を日本造園学会の査読論文として公表可能にした実績は凄いことです。相当苦労して色々を勉強したと思います。勉強を言い出すと、この学校が大学院になる前はもっと授業が密集的で、学生のほとんどが一日中授業や演習に参加し、課題作成やレポートなどを休日もやっていました。専門職大学院となりまして、学生の思考時間が必要という設置時の指導があったため授業数を減少しましたが、学生が授業外の時間をどう効率よく使うのかがポイントになります。Cさんはこれからドクターコースに行く予定で、勉強を続けますね。「勉強」という漢字は中国語では「無理」という意味もありますが、まあ、これからも楽しく「無理」してください。

E さん :1年の時は他の学生と一緒に授業を受け、特に農業関係の授業が好きでした。2年では卒業研究の関係で淡路の歴史を勉強しましたが、それで淡路島に住みたくなりました。

研究科長:E さんは留学生では初めての淡路島での就職です。よかったですね。Eさんの性格は明るい。私が中国に出張した時、本人がいきなり私に会いに来て、本研究科に留学したいと自己PR をしました。その後コロナの関係で直接こちらには来れず、成田空港までいって千葉で2週間過ごしてから、このキャンパスに来ましたね。ちょうど正月だったでしょう。

E さん :そうですね。2週間千葉のホテルに泊まり、セブン-イレブンのサンドイッチを食べて過ごしてから淡路島にきました。

研究科長:淡路島はどうですか。

C さん :淡路島は自分の第二の故郷みたいな感じを受けます。

研究科長:そうですか、今まで卒業生のほとんどは大体淡路島にいい思い出を持っています。このキャンパスを離れたた後、学園祭等で来られたら、また懐かしい、在学中と違った感じを受けると思います。B さんはどこからこの学校を知ったのですか。

B さん :風景画が好きで、「ランドスケープ」という言葉で検索したことが、この学校を知るきっかけとなりました。元々は福祉が専門で福祉の領域でも環境が重要だと感じ、この学校では知らなかったことを沢山学びました。

研究科長:A さんは伝統文化を研究しましたが、どういう夢があるのでしょう。

A さん :淡路島や私の研究対象地域のようなところで、伝統文化を知れば知るほど面白くなった。それらを記録し、伝えていきたい。また、面白いだけではなく生きていくためにお金を生み出すのにはどうしたらいいのか。その地域によい循環といったものを作れたらいいなと思います。

研究科長:そうですね、良い循環をつくることがとても重要です。A さんはこれからそのフィールドで研究も続け、将来は本を出版したらいい。ぜひ頑張ってください。ちなみに、明日の新潮流セミナーでもそういったものがテーマとなっている。少数民族地区の人と農業の関係事例が紹介されます。

E さん:私は少数民族の文化も大変好きで、それらの少数民族の無形文化財といったものを保存していきたいと思っている。また、中国広西省南寧市にある沈先生の少数民族に関連した庭園作品をみて、先生を知るきっかけとなりました。

研究科長:そうですか、あれは広西省で開催した花博の年に庭園のコンペに参加し、応募作品として採用され実物展になったのです。ところで、この学校に対して何かご要望はないでしょうか。

E さん:校内にコンビニがあったらありがたいです、簡単な生活用品が買えたらいいです。

A さん:軽トラ等で週一回配達などがあればいいのでは。

研究科長:そうですね。E さんは学校の近くで働くことになって、キャンパス利用面の活性化も共にに考えていただけたらと思います。

B さん:造園学会があった時、他の大学も参加していたが、他大学の学生との交流がこの2年なかった。これからあってほしいです。

研究科長:そうですね。コロナ前は他大学との交流も結構ありました。日本では東大、東京農大等、また外国では北京大学、上海交通大学等との交流はありました。ここ2 年間はコロナの影響でいろいろ中止せざるを得なかったが、今後は再開できると思います。それでは今日の語る会をこのあたりで終わりたいと思います。皆さん、これから新しい生活がはじまりますが、お元気に頑張ってください。また何かあれば、ぜひご連絡ください。

出席者:沈悦研究科長、 續佳瑄、浅尾菜月、蘇圓圓、吉武佳穂、蔡昊峰(学生5 名)

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