最近は危なっかしい思いをすることもかなり減りましたが、20代の私はかなりのチャレンジャーで、世界各地を巡るなかで割と危ないことをやらかしていました。
今回は2012年7月、ウィーンに留学中にヴェネツィア旅行に行ったときのことを書きたいと思います。
鉄道とバスを乗り継いで9~10時間、やはりヴェネツィア行くならジョジョの奇妙な冒険第5部だ、ということでストーリーを必死に再履修しながら行きました。
ブチャラティチームの熱い想いに奮い立たせられながら到着したヴェネツィア。
とりあえず1泊、ということで、いまとなってはなぜそこを選んだのか不明ですがサンテラズモというのどかな農村風景が広がる島に宿泊しました。
ヴェネツィアは多くの島々に近接していて、カラフルな建物で有名なブラーノ島やガラス製造で有名なムラーノ島以外にも小さな島が沢山あります。
夕日が沈む中、その辺を歩いていたら、、なぜか農作業用の引き車(?)におじさんが乗せてくれていろいろ喋ってくれた時間は、今思うとプライスレスでした。
翌日、メインのヴェネツィア観光の最初の洗礼は蚊、とにかく蚊。
ホテルに入ってまず目についたのはVAPE。「へ~ イタリアにもベープってあるんだ~」とのんきに思いつつ、嫌な予感はしていました。
わずか1、2時間外を歩いただけで20か所くらい足を刺されました。水路の街ヴェネツィアは蚊の街でもあった…
まずは薬局に駆け込み、かゆみ止めクリームを! と訴えようとしたものの英語が通じません。昔1学期だけ授業をとったところでイタリア語が話せるわけでもなく八方塞がりか。
…となったところで、足を見せただけで察してくれたお姉さま方、ありがとうございました。
同じような観光客はごまんといるのでしょう。
ほか、ひとりでジョジョの名所ツアーを実現し、窃盗の多いイタリア観光地で無謀にもその辺にミラーレス一眼をときに置いてセルフタイマーで撮影会をして楽しみました。
クライマックスの大問題は帰りで、ギリギリで生きていたい癖がたたり、帰りの電車を逃しました。
さてどうする!?と必死にルートを探し、高速バスがあることがわかりました。しかし基本的には予約が必要。
それでもハートの強かった若かりし自分はドライバーに訴え、空席が出たら乗せてもらえることになりドキドキしながら最後の乗客が乗るまで待ちました。
しかもそのときは確かまだシェンゲン協定国内での滞在許可が下りておらず(申請は済んでいるので本来問題ないけれども、検査官によっては国境越え時にNGを出す)、既に許可なしで滞在できる3カ月も過ぎていたのでパスポートを見せるのもドキドキしたような…
結果、添乗員さんが座るような、ドライバー横のフロントガラス真ん前のちょっと落ち着かない席に乗せてもらえ、無事に帰ることができました。
いまは危ない橋をわたることは少なくなり、ハラハラはしたけれどもああいう経験は今思うとちょっと恋しいなと思う今日この頃ではあります。
財布を盗まれるような(2回)みたいな経験はもう勘弁ですが…
コロナを経て、日本国籍のパスポート所持率が17.8%まで下がっているそうです。
成田や関空でも日本国籍らしき人は大分少なくなりました。
それでも海外での経験は人生に彩りを与えたり、物事の対処能力を身に着けたりするかけがえのないものになるので、若い世代には自分の身を守るべく安全には気を付けつつ、いろいろ飛び込んでいっていただきたいなと思っています。